ケニー・ドリュー・トリオ


予報通り、関東地方は昼過ぎあたりから降雪。都内での仕事を早めに切り上げ、帰途につく。地下鉄に乗ると、いつもはまだ閑散としている時刻にも関わらず大変な混雑。雪による交通機関の乱れが予想されることから、どの職場でも早めの退勤となっている様子だ。下車駅の東西線大手町の駅では入場制限中。JR構内も大変な混雑。東北・北陸・上越の各新幹線ホームも人でいっぱいだ。いつもは在来線を利用する通勤客が雪影響の少ない新幹線に乗り込んで来たようだ。幸い新幹線、当地ローカル線共にほぼ定刻通りの運転状態で、普段とあまり変わらずに自宅最寄り駅に到着した。

JR前橋駅南口 1月22日18:45
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この冬初めての本格的な雪。30センチ近く積もった。23時現在すでに雪はやみ、外は静まり返りっている。雪明りの夜半の一枚。こんな盤を取り出した。


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雪になんの脈略もなく…(^^;
ケニー・ドリュー・トリオの名がそのままアルバムタイトルになっているリヴァーサイドレーベルの名盤。ケニー・ドリューのピアノ、ポール・チェンバースのベースとフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスによるトリオ。1956年のモノラル録音。
ケニー・ドリューの盤は、以前「ダーク・ビューティー」を記事に書いた。ダーク・ビューティーはケニー・ドリューがヨーロッパに移り住んだのち、方向転換をする過程で生まれた傑作だったが、今夜取り出したこの「ケニー・ドリュー・トリオ」はそれよりずっと前、50年代のビバップ全盛期に彼が残した、ピアノトリオの中でも傑作とされる名盤だ。収録曲は以下の通り。

1. Caravan
2. Come Rain Or Come Shine
3. Ruby, My Dear
4. Weird-O
5. Taking A Chance On Love
6. When You Wish Upon A Star
7. Blues For Nica
8. It's Only A Paper Moon

お馴染みのスタンダードが並ぶが、中ではアップテンポのM4,5,8が抜群にいい。特にマイナーチューンのM4のスウィング感は思わずアンプのボリューム上げて聴きたくなる。ピアノトリオという、クラシックでいえば弦楽四重奏にあたる過不足ない編成。それぞれが与えられた役目をきっちり果たしつつ、個性を発揮する。このメンバーがベストのパフォーマンスを演じるこの盤ではその醍醐味が十全に楽しめる。


この盤の全曲。M4のスウィンギーなマイナーチューンWeird-O


M5のTaking A Chance On Love



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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