最近弾いたギター 2018年年始編
きょうは都内での仕事を早めに切り上げ、知人と落ち合って上野入谷方面へゴー! 馴染みのギター専門店「アウラ」へお邪魔し、少々遅い年始挨拶方々気になる楽器をチェックしてきた。
試奏する知人

アウラは昨年秋以来三ヵ月ぶり。地下鉄日比谷線入谷駅から歩くこと数分でアウラに到着。例によって奥の間へ通される。事前に電話を入れ、見たい楽器を連絡しておいたでのさっそく試奏となった。きょうは拝見したのは以下のギター。いずれも高水準の音。ネックの状態など健康状態も良好なものばかりで楽しく試奏した。中でも印象に残った楽器をいくつか挙げておく。
エドガー・メンヒ1世 1966年
ハウザー3世 2007年
ハウザー3世 1981年
バルベロ・イーホ 1997年
ショーン・ハンコック ハウザー1世モデル 2017年新作
ブライアン・コーエン ルビオモデル 1983年
尾野薫 ハウザー1世モデル 2005年 他
今回、事前にリクエストしたおいた筆頭がメンヒ1世のギター。メンヒ2世はよく見かけるが、1世それも60年代あるいはそれ以前のものは中々出くわさない。10年程前、神田明神方面にあったメンヒ1世の60年代のものが好印象で記憶に残っていた。そのときの記憶ではボディーは軽く出来ていて、ボディ共鳴(低音ウルフ)もF#辺りと低め。ハウザー1世や古いスパニッシュをほうふつとさせる音だった記憶がある。今回の1966年作はメンヒ1世には珍しく横裏板がハカランダ。重量もあって、かなりしっかりした作りの個体だった。しかし出てくる音は意外に軽い発音で、特に中高音は澄んだ音が抜け良く響き好印象だった。メンヒ2世のギターは仲間内で使用者がいるのでしばしば耳にするが、1世の時代とは異なる、より現代的で重厚な音だ。
ハウザー3世はいつもながら安定していて素晴らしい音。2007年作はぼくが使っている2006年作と近いこともあって、音の印象も似ている。低音も高音も太く鳴りながら、あいまいなところがない。また弾き手の手元の鳴りは控えめながら、数メートル離れた前方では実に明瞭に聴こえてくる。1981年作は3世作としては初期のもので、#48のシリアル番号が付されていた。まだ2世(1911ー1988)が存命中の時期で、3世のラベルながら父子共作の頃だったかもしれない。30年余を経ていることと、前所有者がよく弾き込んでいたことを伺わせ、2007年作と比べると明らかに音の抜けがよく、今回もっとも印象に残った1本だった。
尾野薫とショーン・ハンコックのハウザー1世モデルは共にやや軽めのボディーで、低音高音とも品位のある音で申し分なくよく鳴っていた。ブライアン・コーエンのルビオモデルは太めの男性的な音ながら、高音は明瞭に発音し、660㎜の弦長も気にならなかった。
いずれ劣らぬよい楽器を囲んで、また鎌田社長のフレンドリーな対応もあって、いつながらの楽しい一時間。そして、これもいつもながら、試奏の礼代わりに知人は弦を、ぼくはナクソス盤のCDを1枚買い求めて店をあとにした。
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