ショパンのナンバー7



弥生三月。関東地方はようやく春一番。気温上昇そして花粉も佳境に。マスク防衛もかれこれ二十年余。反応するのも若さゆえらしい。いずれ老境となれば無反応。鼻水さえも懐かしむ、か…嗚呼。 さて、きのう3月1日はショパンの誕生日。一日遅れだが、今夜は久々にショパンを聴こう。それも先日来の流れでナンバー7。こんな盤を取り出した。


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アルトゥール・ルビンシュタイン(1887-1982)の弾く作品7のマズルカ集。作品7は以下の5曲からなり、ルビンシュタインのショパン録音を集めた手持ちのボックスセットではDisk3に収められている。マズルカの通し番号でいうと第5番から9番にあたる。

1.マズルカ 変ロ長調
2.マズルカ イ短調
3.マズルカ ヘ短調
4.マズルカ 変イ長調
5.マズルカ ハ長調

ショパン(1810-1849)が晩年に至るまで40曲以上書き続けたマズルカは、彼の望郷の歌であり、音楽家としての原点でもある。作品7のマズルカは1830~32年に作られたものというから、まだ二十歳になったばかりの頃の作品。ちょうどショパンがワルシャワを離れてウィーンに向かった頃にあたる。晩年の作品にみられるような深く沈鬱な表情、あるいはそれらを通り越した達観はないが、若さゆえのストレートでダイレクトな感情表出が捨てがたい。そしてどこをとってもすっかりショパンの作風だ。


この盤の音源。作品7-2イ短調。簡素に淡々とした抒情が綴られる。


きのう3月1日はショパンの誕生日。即興の名人でもあったというショパンが「Happy Birthday」を聴いたら、こんな風に弾いたかもしれない。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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