アランフェス協奏曲のギター二重奏版



関東地方は相変わらず好天続き。気温も高めで、内陸の当地でも桜はピークを過ぎてぼちぼち散り始めた。予報でも今週末まで雨マークはない。大陸から進んできた高気圧が日本列島を東西に横切るように間断なく続いている。この時期にしては異例の好天続きだ。 さて、そんな日曜昼下がりの音盤タイム。先日来のギターデュオつながりで、こんな盤を取り出した。


201804_Aranjuez_Duo.jpg


スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)の「アランフェス協奏曲」をギター2本で演奏しているもの。弾いているのはProgetto Avanti(プロゲット アヴァンティ)というフィンランドのギターデュオ。1991年録音。地元フィンランドのFINLANDIAレーベルからリリースされたもので、先回のメルツ同様仕事で欧州を訪れた際に買い求めた。一時期日本でも流通していたのでご存知の方も多いだろう。収録曲は以下の通り。お馴染みの曲が並ぶが、目玉はアランフェスだ。

 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
 グリーク:ペールギュント第1組曲より
 モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク
 ヴィヴァルディ:リュートと弦楽のための協奏曲二長調

管弦楽と独奏ギターのための協奏曲であるアランフェス。ギター弾きにはお馴染みに曲だが、一般の音楽愛好家の認知度はどんなものだろう。もっとも第2楽章だけは別格で、昔から「恋のアランフェス」と称されて、歌や様々な楽器で演奏されたものだ。 原曲は出だしのラスゲアード風ギターで始まり、曲想そのものは単純ながら色彩的なオーケストレーションでスペイン情緒豊かに展開する。曲としては認知度とは別に、第1と第3楽章が面白い。 この演奏では1本のギターで原曲の独奏パートをほぼそのまま弾き、もう1本で管弦楽パートをアレンジして分担している。アレンジはよく出来ていて、初めてこのデュオを聴けば、そのままこれがオリジナルではないかと思うほど違和感がない。原曲を知っている耳で聴いても不思議なほど自然だ。


YOUTUBEには音源は見当たらなかったので、自前でアップしてみた。第1楽章。


山下和仁によるアランフェス。この人ならPAは不要か(笑) 愛器ラミレスの弦高をめちゃくゃ高く設定しているのが映像からも分かる。第3楽章冒頭、山下のギター導入部が終わってオケパートが出るところ、テンポ設定がまるで違う(笑)



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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