アンティゴーニ・ゴーニ(G)のバリオス



好天に恵まれた週末も終わり、あすからまた仕事いう晩。このところ楽器に触れる時間がないこともあって、せめて今夜は美しい音のギター演奏を聴こうと、こんな盤を取り出した。


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ギリシャ生まれのアンティゴーニ・ゴーニ(1969-)によるバリオス作品集。ナクソスレーベルのバリオス作品集第1集として2001年にリリースされたもの。1999年録音。収録曲は以下の通り。

マシーシャ/森に夢みる/ワルツ Op.8-4/ユモレスク/サリータ(マズルカ)/マドリガル(ガヴォット)/ビダリータと変奏曲/あなたの心のそばで(ワルツ)/マベリータ/あなたとわたし(ロマンティックなガヴォット)/クリスマス・キャロル/ペピータ/アンデス組曲

クラシックギター愛好家を自認しながら、実のところその世情には疎い。かつては定期購読していた雑誌「現代ギター」も随分前から縁遠くなっている。そんなこともあって、この盤のアンティゴーニ・ゴーニとことはナクソスのCDで初めて知った。手元にはこのバリオス作品集ともう一枚、デュアルテ作品集がある。そしてその二枚とも、近年手に入れたギターの音盤の中ではもっとも繰り返し聴いている愛聴盤だ。
愛聴盤となった理由の一つがゴーニの弾く名器ロマニリョス(1989年製)から繰り出される音の美しさだ。もちろん録音時の加工もあるだろうが、それと思われる要素を差し引いても文句なしに美音。ピュアな高音、深い共鳴音に支えられたふっくらとした低音、楽器の特性とそれを引き出すゴーニの技量との合わせ技によるモダンギターの一つの理想形の音が楽しめる。この盤での使用楽器がロマニリョスと知ったこともあって、2000年頃にギターを再開するにあたり、ロマニリョスの講習会を終え帰国して間もなかった田邊雅啓氏に新作の注文を出したという経緯がある。

この盤で弾かれるアグスティン・バリオス(1885-1944)の作品は、近年のギターコンサートで人気が高い。しかし曲の中身に関して玄人筋の評価は分かれる。ぼく自身はギターの特性を生かしたポピュラリティの強いサロン音楽という印象をもっていて、ソルに代表される古典作品やテデスコ、トローバ、ポンセ他の近代作品と別次元のもので、それゆえにバリオスの作品は、ともかく鮮やかな技巧と美しい音色を楽しむものと感じている。
ゴーニによる演奏はその両面を見事にかなえてくれていて、同時の曲の表現に関しても妙な癖がなく、ラテン系演歌のようなこぶし回しもごく控えめで好感がもてる演奏だ。


この盤の音源。<あなたの心のそばで>


アンティゴーニ・ゴーニ 最近の録音風景。



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