R・シュトラウス ホルン協奏曲



雨模様の土曜日。陽射しなく肌寒くさえある一日だった。天気予想をみると明日以降、来週もずっと雨マークが続く。きょうは朝から野暮用外出。三時少し前に帰宅。夕方までの時間、久しぶりアキュフェーズの灯を入れ、こんな盤を取り出した。


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2年程前に手に入れたルドルフ・ケンペ&ドレスデン国立歌劇場管(SKD)によるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の管弦楽全曲集ボックスセット。その中から管楽器協奏曲の入っている8枚目を取り出した。収録曲とソリストは以下の通り。

 ホルン協奏曲第1番:ペーター・ダム(Hr)
 ホルン協奏曲第2番:ペーター・ダム(Hr)
 オーボエ協奏曲:マンフレート・クレメント(Ob)
 二重小協奏曲:マンフレート・ヴァイス(Cl) 、ウォルフガング・リープシャー(Fg)

このうち1975年に録音された二つのホルン協奏曲を聴く。
ホルン協奏曲というと真っ先に思い浮かぶのはモーツァルトの作品だが、それについで演奏機会の多いのがこのR・シュトラウスの協奏曲だ。第1番はR・シュトラウスが10代の終わりに、そして第2番は第1番から60年近くを経た70代後半に作られている。この二つの曲の間の生涯に、R・シュトラウスは後期ロマン派としての管弦楽法を極め、多くのオペラや管弦楽曲を作ったことになる。実際、この二つのホルン協奏曲はそうしたビフォー&アフター的な趣きが感じ取れて面白い。
第1番変ホ長調は冒頭から伸びやかなホルンのフレーズで始まり、以降もモーツァルト以降のウィーン古典派から、メンデルスゾーン、シューベルトといったロマン派前期の色合いを強く残している。音楽は終始明るく伸びやかで晴れ晴れしい。また第2番は伸びやかさや明るさのベースは変わらないものの、ずっと新しい和声感や変化に富んだ管弦楽法が駆使され、さながらホルンソロが活躍する交響詩のようだ。

70年代から30年以上に渡ってSKDを代表する<顔>の一人であったペーター・ダムのホルンソロは舌を巻く上手さ。伸びやかなロングトーン、もたつきのない高速パッセージ、弱音から一気に吹き抜けるフォルテシモ、いずれもホルンを聴く醍醐味ここに極まるの感がある。ペーター・ダム(1937-)は60年代にライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管で活躍し、1969年にSKDに入団。その直後の1970年にもハインツ・レグナー指揮のSKDをバックにこの曲を録音している。彼のHPによると、この第1番を1957年に初めて吹いて以来、2000年にブロムシュテット&SKDと大阪で吹いたのが157回目とのことだ。

ケンペ&SKDのバックも素晴らしい音。レーベルがEMIからワーナーになって今回リマスタリングされた結果かどうか、以前の盤を持っていないので判別しかねるが、今回の盤で聴く限り、SKDの音は同時期の東独シャルプラッテンやのちの日本コロンビアとの一連の録音とはかなり違った音作り。中高音はかなり華やかに響き、奥行き方向の音場感はほどほどで、むしろ音は前に積極的に展開する。もちろんうるさい感じはなく、各楽器の解像度、弦楽群のパート分離も極めて良好で申し分のない音に仕上がっている。それにしてもこのワーナーのボックスセット。レギュラープライスCD1枚分でR・シュトラウスの管弦楽曲・協奏曲全曲が聴けるというのは、まさに爆安のひと言に尽きる。


ホルン協奏曲第2番第1楽章。名手ラデク・バボラーク@2010年 下野竜也&読売日響。


第1番第3楽章。当地出身鈴木優の演奏@2009年。当時高校3年生。バックは群馬交響楽団。芸大を経て2015年から東京交響楽団に所属



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