ゴルフその後
昨年末に乗り換えてからちょうど半年が過ぎた7代目ワーゲン・ゴルフ(通称ゴルフ7)の近況。以前と違って通勤用途での距離が少なくなったので、半年間での走行距離はようやく3000キロ。この間、渋滞含む市街地・郊外国道・高速・程々のワインディングとひと通り走り、初回点検、半年点検も終了した。


数々の傑作工業デザインを生み出したジウジアーロの手になる初代ゴルフ。その後の2代目あたりまでは背高の武骨なデザインだったが、モデルチェンジを重ねるごとに大型化と同時に現代的洗練度を上げている。そうはいっても、曲線を多用し、ボディーのあちこちにアクセントのプレスラインが走る昨今の派手なデザインとは一線を画している。当初は少々ネガティブに感じていたその何の変哲もない武骨なデザイにも愛着を感じるようになった。


そして相変わらず乗るたびにその走りの素性の良さには感心する。
燃費性能とマイルドな乗り心地、そして街中での扱いやすさを最優先する同クラスの国産車とは段違い。走り屋でも何でもない素人のぼくにもわかる走行性能の良さ。高速はもちろん、路面荒れも多い市街地走行でも、直進安定性は抜群で、ほとんど修正舵を必要としない。剛性の高いシャーシ構造とサスペンションのチューニングは、しっかり感とスムースさの両立を高いレベルで実現していて、よく言われるオン・ザ・レールの感覚だ。エンジンパワーも必要十分。ぼくの選んだモデルに搭載されている過給機付き1.4リッターエンジンは1500回転から最大トルクと発生し、それが5000回転くらいまで維持される。一般道での法定速度までの加速では2000回転手前でシフトアップを繰り返し、それ以上に上がることはない。
先日代車で1.2Lのモデルを一日乗ったのだが、こちらもターボチャージャーのおかげで低回転域から最大トルクが出るので、加速時のパワー不足は感じなかったから、通常使用では1.2Lでも十分な印象だ。ちょっと不思議だったのは、1.2Lモデルの方がシフトアップが早く、1500回転くらいで上のギアに上がる。よりパワフルな1.4Lモデルの方がより高い回転数まで引っ張るにはおかしいなあと思ったのだが、その後ネットの情報で合点した。1.4Lエンジンでは、負荷が軽いときに4気筒中2気筒を停止させる気筒休止モードという制御が入り、燃費アップに貢献している。この気筒休止に入る条件の一つに回転数があるようで、少し高い回転数で回して気筒休止させた方が、燃費向上に有効ということらしい。もちろんシフトアップとともに回転数は落ち着き、高速での100km/h巡行時の回転数は1800回転程で安定し、エンジン音、走行音とも静かで快適だ。これまでのところ燃費は1リッター当たり街乗りで12キロ以上、程々の交通量の郊外国道で15キロ以上、高速では20キロを超える。0-100km/hを8秒半で走る加速フィールとの見合いでいけば上々の数値だろう。
身内の一人が同じワーゲンのポロに乗っているのだが、先日必要あってぼくのゴルフで市中を少し走ることになった。ひと回りして帰宅後のコメントが「ポロを比べるとゴルフは安心感がまったく違う。こんなに違うのならゴルフにしておけばよかった」とのこと。そのポロでさえも以前乗っていたアクアと比べると、しっかり感が全然違うと言っていたのだが…。ゴルフの安定した走行フィーリングは誰にでも即座に感じ取れるのだろう。

ということで、今のところ死角を感じないゴルフ7。しかし出来の良さがゆえに上位モデルも気にかかる。2.0Lエンジンを載せたゴルフGTIは一度乗ってみたいし、あるいは少し大型になるがセダンのパサートは他の欧州プレミアムブランドに勝るとも劣らない出来栄えのようだ。まだ半年しか経っていないのに、そぞろ浮気心はどうしたものだろう。
GTIいいなあ!
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