オスカー・ピーターソン・トリオ<We get requests>
週末三連休を終えて仕事復帰。納期仕事を1本やっつけ定時に退勤。ひと息ついて、きのうの続きでこんな盤を取り出した。

オスカー・ピーターソントリオのド定番アルバム<We get requests>。1964年秋ニューヨーク録音。邦題に<プリーズ・リクエスト>と記され、「演奏・録音ともに最高の質を誇るオスカー・ピーターソン永遠のベストセラー」とアルバムの帯に書かれている。実際、ジャズ名曲案内的な本や記事には、ピアノトリオの定番として必ずといってよいほど登場するし、オーディオチェックの記事ではこの盤の<You look good to me>冒頭、レイ・ブラウンの弓弾きのベースがしっかり出るかどうかが議論になる。
まあ、そういうことは横においたとしても、この盤は中々ご機嫌だ。軽いアップテンポあり、バラードあり、しかも60年代も半ばの録音で、取り上げられている曲も古くからのスタンダードに加えて、<ピープル><イパネマの娘>といった比較的新しい曲も入っていて、演奏も全体に軽めのタッチ。コアなジャズファンならずとも十分楽しめる内容に仕上がっている。<酒のバラの日々>はオスカーのピアノもちろんだが、レイ・ブラウンのベースがピアノのリズムの絡むようにいい感じのフレーズを繰り出す。<My one and only love>でのバラードプレイも最高だ。ピアノがバース風のパッセージを奏でたあと、エド・シグペンが刻む軽いリズムにのって美しいメロディーを歌う。ここでもレイ・ブラウンのベースが終始雄弁だ。そういえばこの曲、ジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマンの名盤を思い出す。曲の終わりには、バッハの有名なコラールの一節を折り込んでセンスによいところもみせてくれる。
夏の夜。いけるクチならスパークリングワインでもやりながら聴くジャズは最高だろう。あいにく下戸のぼくは水出しの緑茶をちびちびやりながらという情けなさ。まったく絵にならない。
この盤の音源で<My one and only love>
しばしばオーディオの低音チェックに使われる<You Look Good to Me>
冒頭、レイ・ブラウンがアルコで奏するフレーズが十分に再現されるか。特に30秒過ぎからのフレーズで(曲の終わりにも同じフレーズがある)ベースの基音が部屋に満ちるように響けば合格だ。
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