コンヴィチュニーのシューマン



30℃を超えたものの暑さ程々の日曜日。日暮れて一服。アンプの灯を入れ、こんな盤を取り出した。


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フランツ・コンヴィチュニー(19011-962)とライプツィッヒゲヴァントハウス管弦楽団によるシューマンの交響曲。先日の記事に書いたスウィトナーのモーツァルトと同じく、ぼくら世代にはお馴染みの70年代廉価盤シリーズ:フォンタナレーベルの1枚。第3番と第4番のカップリング。1960年と61年の録音。十年程前に同コンビのCDボックスセットが安く出たときにものも手元にある。そのCDボックスセットにはシューマンの交響曲他、同じシューマンの管弦楽ピース、ベートーヴェンの交響曲全曲、オイストラフ親子のソロによるバッハの協奏曲他、かなりの曲が収録されている。LPの方はかれこれ40年前となる学生時代に手に入れ、それこそ擦り切れるほどよく聴いた。幸い盤質は現在も良好。いまもノイズレスで当時の音が蘇る。

このコンビのキャッチフレーズというと、もう昔から決まっていた。いわく、伝統を誇る燻し銀のような滋味あふれる響き…大体はそんなフレーズだった。その後の東西ドイツの統合、そして世代交代もしただろうから、同団もいつまでもそんな形容詞でくくれるオケではなくなっているだろう。そんなことを頭に思い浮かべながら第4番に針を下す。

オケの音としては派手さはなく、弦楽群と木管群との音色を整いよくブレンドされている。金管群も突然突き抜けてくるような響きがない。弦や木管による響きを底上げするような鳴り方だ。弦楽パートでは、コントラバスとチェロの下支えが極めて明瞭で要所要所のアクセントも低弦群のエネルギーが支配する。全体的には古色蒼然とした渋い響きといえるが、オケは十分鳴っていて迫力に不足はない。アンサンブルも切れ味鋭いものではないが、よく整っている。つまりはシューマンの、そしてこの第4番のイメージにジャストフィットといっていいだろう。しかし…とここまで書いておいて、ちゃぶ台をひっくり返すようでナンだが、この曲に関してはなんといってもフルトヴェングラー&BPOによる名盤がある。セル&クリーヴランド盤、サヴァリッシュ&SKD盤なども素晴しい。シューマンの交響曲は独墺系指揮者にとっては料理しがいのある、最も力の入る曲の一つだ。まあ、そうした幾多の名盤と比べて競う必要もなく、それぞれの盤が持つ個性的な味わいを楽しめばいいという、あたり前の結論に行きつく。


この盤の音源。シューマン交響曲第4番全4楽章。


ラトルとべリリンフィルが数年前にシューマンの交響曲全曲をリリースしたときの紹介動画。確かLP盤も出たはずだ。



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