モーツァルト:ランバッハ交響曲



少し前に手に入れたカール・ベーム&ベルリンフィル/ウィーンフィルによる独墺系交響曲ボックスセットをチョコチョコ検分中。


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オーストリアのランバッハ寺院
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このボックスセットを手にした唯一最大の目的なモーツァルトの交響曲をひと通り聴くこと。特にこれまで馴染みの少なかった初期の曲がお目当てだ。モーツァルト・ベートーヴェン・ブラームス・シューベルトという独墺系交響曲全曲が全22枚に収まっているこのセット。モーツァルトは#9から#18の10枚に収められている。今夜取り出した#9と#10の2枚には以下の曲を収録されている。

#9
交響曲第1番変ホ長調 K.16
交響曲第4番ニ長調 K.19
交響曲第5番変ロ長調 K.22
交響曲 ヘ長調 K.76(42a)
交響曲第6番ヘ長調 K.43
交響曲第7番ニ長調 K.45
交響曲 ト長調 K.Anh.221(45a)『旧ランバッハ』

#10
交響曲 ト長調『新ランバッハ』
交響曲 変ロ長調 K.Anh.214(45b)
交響曲第8番ニ長調 K.48
交響曲第9番ハ長調 K.73(75a)
交響曲第10番ト長調 K.74
交響曲 ニ長調 K.81(73l)

全部を仔細に聴き込んだわけではないが、心惹かれたのは新旧のランバッハ交響曲だ。
1769年モーツァルト13歳の冬。父レオポルトと共にザルツブルグからウィーンに向かう途中で立ち寄り、一宿一飯の恩義に預かったランバッハ寺院へのお礼に残したものとされている。父レオポルトとウォルフガングの2つのサインが入った2曲の草稿残されていて、どちらが父の作、どちらが子の作かと、歴史的にも諸説あるようだ。その辺りの事情は寡聞にして不案内。物の本かネットで探っていただきたい。

さてその新旧のランバッハ交響曲のうち、新ランバッハは4つの楽章からなり中々の力作だ。第1楽章冒頭からゆったりとした心和むテーマが出てきる。ベームのゆっくりめのテンポがよくあっている。展開部も相応の大きさがあって立派な楽章だ。第2楽章のアンダンテはシンプルな歌謡調、第3楽章のメヌエットも型通りながら、古典的交響曲の様式としては必須ともいえる。第4楽章は8分の12拍子の躍動感あふれる。ロンド風ながら後半はテーマが短調にも展開され中々聴かせる。確かに聴き比べてみると旧よりも新の方が音楽が充実していて、新ランバッハをウォルフガング作とみる向きにも一票入れたくなる。 ベーム&ベルリンフィルの演奏は質実剛健、もとい質実穏健。いずれも丁寧に奏され、一時代を画した演奏で何の不満もない。


ベール&BPOによるモーツァルト交響曲集音源から初期のもの。新旧のランバッハ交響曲も含まれている。
旧ランバッハ交響曲"Alte Lambacher" (1:08:48~)
新ランバッハ交響曲"Neue Lambacher" (1:19:05~)


新旧ランバッハ交響曲について語る吉田秀和@NHKFM。…よくぞ残してくれました!



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