ハンク・モブレイ<ワークアウト>
12月も半ば。あちこちで忘年会の季節。下戸を理由に酒席を断ることも多いが、今夜はちょいと付き合う。10時過ぎに帰宅して一服。夜半近い時刻だが、週末だしネと、熱い珈琲を淹れて深夜のジャズタイム。こんな盤を取り出した。

ハンク・モブレイ(1930-1986)がブルーノートレーベルに残した代表作の一つ<ワークアウト>。1961年録音。ハンク・モブレイのテナーサックス。バックにグラント・グリーンのギターとウィントン・ケリーのピアノ。リズム隊はポール・チェンバースとフィリー・ジョー・ジョーンズというマイルス・バンドの面々。収録曲は以下の通り。
1.ワークアウト
2.アー・ハー
3.スモーキン
4.ザ・ベスト・シングス・イン・ライフ・アー・フリー
5.グリーシン・イージー
6.愛の泉(CDのみのボーナストラック)
B級テナーと異名をとったハンク・モブレイだが、名門レーベルの看板で何枚もリリースしている実力派には違いない。NYにいくらでもありそうなクラブで、ごく日常的なセッションを聴く趣き。才気走ったところがないことは素人のぼくでもわかるが、程々も悪くない。
ハンク・モブレイが仮にB級としてもバックの面々はトップレベル。アルバム全体としての完成度、つまりジャズのアルバムとしてくつろいで楽しめ、かつ刺激にあふれるインプロヴィゼーションを聴かせてくれるという点からは十二分な出来のアルバムだ。収録曲もミディアムテンポ以上の曲で占められ、かつ各サイドメン達のアドリブにもかなり時間がさかれていて、ハードバップのライヴ感にあふれる。ホーンメインのアルバムにしてはギターが入っているのもめずらしく、グラント・グリーンのギターが太く男っぽい音で文句なしにカッコいい。冬の夜にちょっとホットなジャズを、いうときに相応しい盤だ。
タイトルチューンの<ワークアウト>
<グリーシン・イージー>
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