ブルクミュラー 25の練習曲



三月もボチボチ半ば。年度末進行も目途がつき、むしろ四月からの新年度が気にかかる時期になった。あと二週間もすればあちこちで桜の便りか…そんなことを考えつつ、本日も業務に精励。さて夜更けの音盤タイム。これといった脈絡もなく、こんな盤を取り出した。


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ウィーンのピアニストで教育者としても有名なハンス・カン( 1927-2005)の弾くブルクミュラー(1806-1874)の25の練習曲。1982年のデジタル録音。日本の東芝EMIのスタジオで録られている。

ブルクミュラーの25の練習曲といえば、今も昔もバイエルやツェルニー、ハノンと並んで日本のピアノ入門者が必ず弾く教材だろう。テクニカルなレベルを初級程度に抑えて無理がないように設定し、その上で様々な曲想や様式を習得するには格好の教材に違いない。それぞれに付された標題が曲のイメージを直接的に表し、それに応じた曲想と様式を与えている。アラベスク、牧歌、タランテラ、アヴェ・マリア、舟歌など、曲名であると同時にそれぞれの曲の様式的な約束事(リズムや音形のパターンなど)を学ぶことができる。もちろん、こうして鑑賞の対象として聴いても違和感はまったくない。

ハンス・カンは1950年代から日本に大学に招かれて教鞭を取り、その後も度々来日。60年代から80年代にかけて日本人にも馴染みの深いピアニストの一人だった。この盤は1982年のデジタル録音で音質がすこぶるいい。クリアで美しい音色が明瞭に聴こえ、細かなニュアンスも手に取るようだ。その結果、ブルクミュラーの音楽の意図がよく伝わってくる。25曲の中では最後の「貴婦人の乗馬」などが子供の発表会でもよく演奏されるが、第3番の牧歌もいいし、第14曲のスティリアンヌは中々可憐なワルツだ。


第14曲「スティリエンヌ」 可憐なワルツ。


全曲の楽譜付き音源。 この曲の楽譜は田舎の書店でも簡単に手に入る。ギター弾き諸氏もぜひ手に入れて、高音部だけでも一緒に弾いてみるとよい練習になる。


ブルクミュラーは二人兄弟。弟の方は交響曲やバレエ曲なども作り、当時は高い人気を誇ったらしいが今ではまったく知られていない。この25の練習曲を書いた弟のフリードリッヒ・ブルクミュラーはもっぱらピアノ作品を残したが、その作品の中にチェロとギターのための作品がある。ギター、チェロとも中級者以上ならさほど苦労せず楽しめる。以下はノクターン第1番。



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