ロドリーゴ:三つのスペイン風小品



桜吹雪舞う週末日曜日。
夕方近くになって久しぶりに楽器を取り出し少々練習。メカニックなスケール練習のあと、このところ続いている「弾けない曲の確認」。きょうはこの曲の楽譜を広げた。


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ホワキン・ロドリゴ(1901-1999)作曲の「三つのスペイン風小品」。お馴染みショット社セゴビア版。曲はその名の通り「ファンダンゴ」「パッサカリア」「サパテアード」の3曲から成る。第1曲「ファンダンゴ」と第3曲「サパテアード」は曲名通りスペイン風舞曲のリズムを借りている。第2曲は形式としてのパッサカリアを踏襲しているが、随所にフラメンコギターを思わわせるラスゲアードが登場するなど、やはりスペイン色満載の曲だ。ロドリーゴの生地であるバレンシア地方を含むスペイン南部は、地中海に臨むその風土から「太陽の織り成す光と影」といった言葉で語られることが多いが、スペイン風と題されるこの曲からは、その影の方を強く感じる。

伝統的なリズムにのって程々に近代的な和声とキャッチ―なメロディーが繰り広げられる第1曲「ファンダンゴ」は取り分け人気が高い。この曲に接したギター弾き連中がすぐに楽譜を手に入れて弾きたくなる曲の一つだ。しかし実際に楽器を手にして挑むと、多くの場合いきなり弾き飛ばされる。耳で聴く以上に技巧的な難易度が高い。特に左手の押弦に四苦八苦する。ぼくも楽譜を開く度にしばらく格闘するも、大きな溜息と共に途中棄権することがほとんどだ。きょうもやはりその延長。真剣に左手運指の確認する前に息絶えてしまった(^^; いつまでたっても先に進まない…嗚呼。


単独でも演奏されることの多い人気曲<ファンダンゴ> アダム・コシュラーというギタリスト。


第2曲<パッサカリア>


第3曲<サパテアード> ドリュー・ヘンダーソンというギタリスト。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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