アルベニス:カタロニア奇想曲
このところ続いている「弾けない曲の確認」もとい「今のところは弾けない…曲の確認」(^^;。よくコメントを頂戴するハンドルネーム「みっちゃん」さんとメールでやり取りしたこともあって思い出し、今夜はこの曲の楽譜を開いた。

イサーク・アルベニス(1860-1909)のカタロニア奇想曲。原曲は「6つのアルブムブラット」という副題をもつ作品165「スペイン」という小品集の中の一曲だ。 ギターによるアルベニスの編曲物というと「アストリアス」や「グラナダ」などがすぐ思い浮かぶ。ギター弾きはもちろん一般の音楽愛好家にも比較的知られた曲だろう。実際アルベニスのピアノ曲には、曲想や音形など、ギターを意識したもの、ギターで効果をあげそうなものがいくつもあって、古くから編曲もされてきた。この作品165でも「タンゴ」や「マラゲーニャ」などはギター中上級者向けの曲集では常連といってよい。
カタロニア奇想曲という題名から想像すると、いかにもスペインという感じのフレーズやリズムが出てきそうに思うが、実際耳にしてみると、そういう印象は強くないだろう。曲はシンコペーションを伴った低音の打音に始まり、その上に穏やかなメロディーが歌う。何度か繰り返す度に和声の彩りが変化し、不意な転調でパッと場面転換するなど、小品ながら面白く聴かせる。
ギター用楽譜にはいくつかあって調性もいろいろ。もっとも一般的なのはニ長調だが、手持ちの譜面(小山勝編)ではホ長調をとっている。少しさらった限りでは、アストリアスよりは難しく、セビリア、グラナダ辺りよりは幾分やさしいというレベルだろうか。内声を含め3声の和音で曲が進行する部分が多く、左手の押弦に苦労するが、少し気合を入れて練習すれば、まあまあ楽しめるかもしれないと感じるが、さてどうだろう。
人気のパク・キュヒによる演奏。
原曲全6曲の楽譜付き音源。
全6曲をギターで演奏している音源。 弾いているのはスーフェイ・ヤン。
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■

にほんブログ村
- 関連記事
-
- バッハ BWV998 (2019/05/19)
- ポンセ 前奏曲ホ長調 (2019/05/05)
- アルベニス:カタロニア奇想曲 (2019/04/15)
- ロドリーゴ:三つのスペイン風小品 (2019/04/07)
- アラールの華麗なる練習曲 (2019/03/29)