F・モンポウ:自作自演集



週末金曜日。そして五月もきょうで終わりだ。淡々とそして呆気なく日々が過ぎていく。最近の年寄りが元気だというが、中年以上年寄り未満のぼくなどは、そこまで元気にもなれず、時に鬱々とすることも多い。そんな気分を紛らわせようと、今夜はこんな盤を取り出した。


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スペイン近代の作曲家フェデリコ・モンポウ(1893-1987)。写真の4枚組セットは彼のピアノ曲全作品を集めたもので、しかも演奏をしているのは作曲者モンポウ自身というアルバムだ。ライナーノートを見ると、この盤の録音は1974年。彼が81歳のときに録音されたことになるが、音の状態は良好。元々ピアニストも目指していたモンポウ自身のピアノも年齢をまったく感じさせない。自身の作品が持つ色彩感を過不足なく表現しているといえる。

モンポウはぼくらギター弾きにも馴染み深い。ピアノ曲の<歌と舞曲>から1曲が編曲されているし、ギターオリジナル作品として<歌と舞曲13番>と<コンポステラ組曲>も名高い。作風はフランス印象派のイメージが色濃く、ときに最小限の音数で音楽構成したり、5音階を多用したりと、ドビュッシーやサティーを思わせる曲想も多い。<前奏曲集>もその路線と言えるが、ショパンの後期作品を思わせるような曲もあり興味深い。どの曲にも共通して流れている内省的で、選ばれた少ない音に凝縮されたロマンティシズムが、夜こうして聴くには相応しい。ドビュッシーほど先鋭的でなく、サティほど諧謔的でもなく、少々ゆるい(音楽としてはツメが甘い?)ところが、ちょうどいい塩梅という感じだ。


この盤の音源。モンポウ自身の演奏による<歌と踊り>から第4,5,6番。


<歌と踊り>の中でも人気の高い第6番。1942年に作曲され、アルトゥール・ルービンシュタインに献呈された。


同第6番。ギターデュオによる演奏。左側の弾き手が手にしているのは、ブラジルで一般的な7弦仕様のモダンギター。糸巻ヘッドの先端に一つペグが追加されている。



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