トルトゥリエの<アルペジョーネ>


20010年10月から始めた本ブログ。画面下方にあるアクセスカウンタはまもなく「333333」。もっともこのカウンタ数は信頼性イマイチで、少々怪しいのだが…。それはともかく、ここ2、3年は記事のマンネリ化ゆえか長期低迷状態。一日のアクセス数は一時期の7割くらいに下がったが、日々与太話に付き合ってくれる輩に感謝。どうか引き続きアクセスのほど、宜しくお願いいたしマスダアケミ(^^ またアクセスの折には更新有無に関わらず記事下にある<クラシック鑑賞>バナーをクリックしていただけると、いささかの励みにも。 ということで、さて…きょうも日々備忘のマンネリ記事更新。 先回のトルトゥリエで思い出し、久々にアレを聴こうかと、今夜はこんな盤を取り出した。


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国内版発売元は東芝。お馴染みの赤盤。
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ポール・トルトゥリエ(1914-1990)の弾くシューベルト:アルペジョーネソナタ。1959年の録音(トルトゥリエは80年代初頭にこの曲を再録している。50年代初期のモノラル録音も確か…)。グリークのチェロソナタがカップリングされている。ピアノ伴奏はロベルト・ヴァイス。手持ちの盤は60年代のちょっと古いLP盤(おそらく国内初出盤)。例によって十数年、頻繁に大阪出張があった頃、梅田の名曲堂阪急東通り店にてワンコイン程で手に入れた。

この曲の冒頭9小節、いきなり主題を提示するピアノによる前奏はきわめて重要だ。この盤のロベルト・ヴァイスはかなりゆっくりとしたテンポで弾いている。トルトゥリエのソロが入ってくるとややテンポを上げて音楽が動き出す。以降もかなり自在にテンポを変化させていく。当然のことだが、チェロとピアノの間で周到にストリーを練っておかないといけない。呼吸が合わないとまったく曲にならない。古典派までの曲を違い、この時代、特にシューベルト曲ともなると、そのあたりの塩梅が効いてくる。録音当時壮年期だったトルトゥリエは、よく練られたテンポ設定で飽きずにこの曲を聴かせてくれるが、分別臭さは皆無で、魅力的な音色とフレッシュなボウイングでこの曲の持つ瑞々しいロマンティシズムを伝えてくれる。アルペジョーネという楽器のアレコレはまたいずれ。


この盤の音源。全楽章。


ギター伴奏版。数年前チェロ相方と少し遊んだことがある。チェロも難しいようだが、伴奏とはいえギターパートも難易度高い。


コントラバスによる第1楽章。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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