ガーシュイン「ポーギーとベス」



関東地方梅雨明け。いよいよ来るぜ!オレの夏!…な~んてな元気はとうの昔に無くなった。ヤレヤレと溜息の夏本番。さて今夜も音盤暑気払い。先回の「パリのアメリカ人」で思い出し、今夜もガーシュイン推し。こんな盤を取り出した。


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エラ・フィッツジェラルド(1917-1996)とルイ・アームストロング(1901-1971)が歌うジョージ・ガーシュイン(1898-1937)の傑作オペラ「ポーギーとベス」のアルバム。1957年録音。ストリングスを含むビッグバンドオーケストラをバックに、エラとルイが名曲の数々を歌っている。もちろんルイのトランペットをフューチャーした曲も入っている。

何とも味わいのあるアルバム。ジャズの手法を入れたクラシックという域に留まらず、20世紀ポピュラー音楽のベースにもなったガーシュインの曲が極上なのはもちろんだが、ヴォーカリストとしてのエラの歌唱はクラシック畑のオペラ歌手にひけをとらない伸びやかで表情豊かな歌いっぷりだし、ルイ・アームストロングの歌は正にワン・アンド・オンリー。あの独特の声だが、それが実に暖かく柔らかい。特に二人で歌う「サマー・タイム」そして「ベス、お前は俺のものだ」は最高だ。「なんでもそうとは限らない」ではエラ得意のスキャットも楽しめる。上質のエンターテイメントとはこういうアルバムをいうのだろう。


エラとルイの歌う「ベス、お前は俺のものだ:Bess,You is my woman now」


同曲のオペラ版


「俺らはないもだらけ:I got plenty o'nuttin'」



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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