キケ・シネシ



ギター弦の注文で現代ギター社に連絡すると、「与太さん、キケ・シネシの新刊楽譜、おススメですよ。」と営業担当K氏。キケ・シネシ?と思いながら、時には今どきの曲も眺めてみようかと思い注文した。


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あれやこれやとギター与太話を書いておきながらナンだが、昨今のクラシックギター界事情にはまったく疎い。特に最近のギタリスト、人気の曲、新しい出版譜等々、よく分からないことが多い。この楽譜が出版されるきっかけとなった「澄み切った空」という曲も、その作曲者にしてギタリストでもあるキケ・シネシ(Quique Sinesi)も今回初めて知った。 シネシ氏の作品はしばらく前から人気が高まり、シネシ氏本人も来日もしている。

そのシネシの作品から8曲が選ばれ、シネシと同郷アルゼンチン出身で日本で活躍しているギタリスト:レオナルド・ブラーボが作曲者シネシと打ち合わせを重ねながら出版譜として完成させた。つい先ごろ8月末に刊行されている。 人気曲「澄み切った空」に関しては、すでに流布している版を見直し、シネシ氏の手稿譜から書き起こし、これまで省略されていた箇所も盛り込んで、オリジナルの形に戻したそうだ。また元々ブラジルを中心に中南米で普及している7弦仕様のギター向けに書かれていたものを、一般的な6弦仕様ギターで再現できるような配慮も加えられた。8曲はいずれもシネシ氏が感じたという人生折々のイメージや感情をギターで表出させた作品で、モダンな響きと中南米独自のリズムやフレーズが織り込まれている。また、その辺りの事情や曲についてのシネシ氏と編者ブラーボ氏のコメントが、ギタリスト坪川真理子の訳で付されている。

曲の難易度は中上級以上向けという感じだろうか。届いた楽譜を開いてちょっとさらってみたが、いくつかの曲は程々にイメージをつかめる。夏も終わりに近付いた宵、中南米の土の香りとモダンな感興とが入り混じったこうした曲に触れるのもまた一興だ。


キケ・シネシの名を広めた「澄み切った空 Cielo abierto」 パンクロッカーもといステファン・ジョーンズによる演奏。



同曲の楽譜付き音源。付点音符とシンコペーションを多用した譜割りを、ノリ良く弾きこなすには、だいぶ練習が要りそうだ。


「果てしない踊り Danza sin fin」 シネシ作品を広めた一人ベルタ・ロハスの演奏。



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