ケニー・バレル 「A Night At The Vanguard」



関東地方は先週後半から暑さ復活。台風接近もあって少々落ち着かない週末となった。きょう日曜は格別の用事もなく所在なく過ごす。夜半近くなって音盤タイム。今夜はジャズ。こんな盤を取り出した。


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ケニー・バレルが残したアルバムの中でも名盤の誉れ高い一枚「A Night At The Vanguard」。ケニー・バレルの盤は以前も何度か記事に書いた。1931年生まれで2000年代になってからもアルバムを出している。今夜取り出した<At Night At The Vanguard>は1959年9月、NYヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ録音。この盤もだいぶ前(還暦ともなると、ちょっと前が十年前、だいぶ前は二十年前という感じ…)に御茶ノ水のディスクユニオンで手に入れた。熱心なジャズレコードコレクターでも何でもないので、買うのはごく廉価な国内プレスの再発盤辺りがほとんどだ。この盤も1976年日本フォノグラムの盤。

ジャズギターの名盤の一つに数えられる盤だそうだ。確かにライヴならではのオーディエンスノイズも加わり、興にのったケニー・バレルのプレイが楽しめる。ライヴならではの白熱した…という常套句があるが、この盤はギタートリオという編成もあってか、終始静かで落ち着いた雰囲気で進む。この盤の他にも幾多の名盤を生んだヴィレッジヴァンガードでのくつろいだ夜に思いを馳せたくなる、中々渋い一枚だ。
彼の演奏はもちろんギターという楽器の特性を生かしたブロックコードなどの奏法も織り交ぜてはいるが、基本はジャズの王道をいくメロディアスなプレイが多く、他の楽器でもそのフレーズを奏でてもそのまま通用するように感じる。ジャズギタリストの中では、タル・ファーロウと並んで好きなプレイヤーの一人だ。


この盤の音源で「Will you still me mine ?」


同「I'm a Fool to Want You」


世界最大級の楽器ショー米国NAMM2004年。あるブースのゲストとして弾いていたロリー・ホフマン横に、突然見知らぬオッサンがやってきて即興セッション。弾き終えてからケニー・バレル(当時75歳)と名乗り、びっくりしたなぁもう~のひとコマ。互いの繰り出すフレーズに反応して合の手を入れつつ進む。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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