サラ・ヴォーン「アフター・アワーズ」



秋分の日を迎える週末日曜日。野暮用あれこれで日が暮れて、気付けば夜半間近の時刻。 さて、今夜はジャズを聴こうかと音盤棚を見回し、こんな盤を取り出した。


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ジャズボーカルの大御所サラ・ヴォーン(1924-1990)37歳の年、1961年録音のアルバム「アフター・アワーズ」。彼女は1949年と1958年にも同名のアルバムを作っている。この盤の収録曲は以下の通り。

1. My Favourite Things from The Sound of Music
2. Every Time We Say Goodbye
3. Wonder Why
4. Easy To Love
5. Sophisticated Lady
6. Great Day
7. Ill Wind
8. If Love Is Good To Me
9. In A Sentimental Mood
10. Vanity

サラ・ヴォーンがマンデル・ロウのギターとジョージ・デュヴィヴィエのベースの伴奏を従え、お馴染みのスタンダードをしっとりを歌うバラード集。彼女は後年、バニー・ケッセルやジョー・パスといったギタリストと同じようなテイストのアルバムを作っているが、その走りとなった盤。ピアノやドラム入り編成に比べ、ギターとベースだけの歌伴は独自の雰囲気があって、こうしたバラード集には好ましい。カーメン・マクレエほどではないものの、晩年はかなりコテコテの黒人オバサン(風)になったサラ・ヴォーンだが、この盤を吹き込んだ1961年当時はまだ三十代で、音程はもちろん表情付けやフェイクの加減など過度にならず実に上手い。クラシック的にいえば、バラードの様式感をしっかりおさえ、適切なアーティキュレーションで歌っている…というところか。暑さもようやく癒えて、秋の夜長を楽しむには好適なアルバムだ。


この盤の2曲目<Every Time We Say Goodbye> いい雰囲気!


<Vanity>



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プロフィール

マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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