バッハ トリオソナタ集



十月最初の週末日曜日。日中は野暮用あって出たり入ったり。夕方近くになって一服。先回アンセルメのバッハ:カンタータを聴いたときに一緒に取り出し、そのまま出しっ放しにしてあった例のバッハ全集ボックスから、こんな盤を取り出した。


201910_JSB_Organ_526.jpg


バッハのトリオソナタ集。ブリリアントレーベル:バッハ全集ボックス中の1枚。元々はスウェーデンBISレーベルのもので、スウェーデンのオルガニスト:ハンス・ファギウスによる1986年の録音。

バッハはオルガンのためのトリオソナタとしてBWV525-530の6曲を残していて、オルガニストのアルバムでは6曲セットで録音されることが多い。2001年にリリースされた手持ちのブリリアント版全集ではオルガン作品が全17枚に収められているが、残念ながらトリオソナタの6曲はバラバラに収録されている。本当はまとめて聴きたかったのだが、ボックスから引き当てたBWV526ハ短調が入っているVol.8を選んだ。

トリオソナタというと、旋律楽器2本と通奏低音の組み合わせが一般的だが、バッハのこの作品では、オルガンの右手・左手・ペダルで3声を構成している。この6曲のセットだけでも、対位法、フーガ、モノフォニーな旋律美、無限に続くかのような転調の妙等々、バッハ作品のエッセンスを楽しむことができる。調性に従ったそれぞれの色合いが感じられるのもこの6曲の特徴だろうか。このセットはオルガン以外に、各声部を旋律楽器や通奏低音に割り振ったトリオ編成でもしばしば演奏される。

先ほどから聴いているBWV526は、第1楽章ヴィヴァーチェ(ハ短調)、第2楽章ラルゴ(変ホ長調)、第3楽章アレグロ(ハ短調)から成る。これがバッハでなくて一体誰だ、とでもいうべき曲調。バッハのオルガン曲というと華麗な前奏曲やトッカータ、壮大なフーガを連想するが、トリオソナタはずっとチャーミングで人に寄り添う感じが、夜のこんな時間に聴くには相応しい。オルガン曲の醍醐味であるオーディオ的側面も、ペダル音の最低音は40Hzを下回り、優秀録音で知られたBISレーベルらしく素晴らしいレンジ感とSN比で、ヘッドフォンで聴いていると、収録された教会の空気がふるえる様まで聴き取れる。


BWV526ハ短調。


以下は全曲の楽譜付き再生リスト。楽器仲間が3人いればパートを割り振ってすぐに楽しめる。もちろんギターでも。そんなときのためにギター弾きもヘ音記号は読めるようにしておきたい。
YOUTUBEのオーディオ仕様について詳しくないが、(圧縮音源であっても)音の前後左右への広がり、空間表現などに影響が出てくる高音の倍音成分をあきらめれば、低音に関してはあまり問題なく聴けるように思う。ヘッドフォンで聴くと空気をふるわせる50Hz以下の重低音もしっかり聴き取れる。


ジョン・ウィリアムス(G)がオルガンのピーター・ハーフォードを従えてBWV530ト長調を弾いている盤の音源。



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