ナポレオン・コスト:ワルツ集



週末日曜日。夕方少し時間があったので久しぶりに楽器を取り出し、こんな曲をさらってみた。


202002_Coste_16_Valses.png


ナポレオン・コスト(仏1805-1883)作曲の作品7「ヨハン・シュトラウスの16のお気に入りのワルツ」。コストはギター弾きにはお馴染みの作曲家で…と言いたいところだが、どうだろう19世紀の古典ギター全盛期にあって多くの作品、特にロマン派寄りの佳曲を多く残しているにも関わらず、現代における人気は高いとは言えない。同時代及び多少前後する世代の含め、フェルナンド・ソル、マウロ・ジュリアーニ、ガスパール・メルツなどに比して取り上げられる機会が少ない。お馴染みの「25の練習曲」などは中上級者必須の曲集だが、弾いてみると意外に難しい。ロマン派の曲想を盛り込むあまり、内声部の音が多く、左手の押弦に苦労することがその一つの要因だ。

その点、きょう広げた作品7「ヨハン・シュトラウスの16のお気に入りのワルツ」は、パッと見の印象そのままに音数が少なく、初見でも取っつきやすい。曲想もうつろうような和声は少なく、明快でシンプル。凝った曲に取り組んで、フーっと溜息を付いたときなど、こんな曲集でリラックスするのも一興だ。


この作品の楽譜
http://wayback-01.kb.dk/wayback/20101028111139/http://www2.kb.dk/elib/noder/rischel/RiBS0882.pdf

コストの楽譜アーカイブは以下のリンクから
https://www.guitareclassiquedelcamp.com/partitions/napoleoncoste.html

ブリジット・ザチェクが16曲中8曲を弾いている。


ブーシュ弾きのodeon 123さん(…ご無沙汰しています)が3曲弾いている。



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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