アート・ファーマー When Farmar Met Gryce
建国記念の日。昼下がりに部屋の片付けをしながら久しぶりにジャズ。こんな盤を取り出した。

トランペットのアート・ファーマー(1928-1999)がアルトサックスのジジ・グライス(1925-1983)と組んだ盤。1955年のモノラル録音。スィングジャーナル誌のゴールデンディスク賞も獲得している名盤の一つ。記憶が正しければ、二十年以上前に御茶ノ水ディスクユニオンで買い求めた。その頃、月に一度はリュックを背負って都内の中古レコード店へ買い出しに出向いていた。クラシック、ジャズを問わずリュックに入れて持ち帰れる10枚程度の釣果を背負って帰途についたものだった。
このアルバム、音を出す前にまずジャケット写真が印象的だ。もちろんカメラマンがポーズをつけたものだろうが、いかにも自然な二人の出会いを象徴している。演奏もこのジャケット写真そのままに、気負いのないナチュラルな演奏だ。よくある名プレイヤー同士の火花を散らすようなセッションの対極といっていい。軽くスィングするリズムセクションにのって、ファーマーのトランペットもグライスのサックスも、控え目で軽みのあるフレーズを繰り出す。それでいて場当たり的ないい加減さとは無縁で、きっちりとした曲の構成とそれぞれのプレイヤーの役割分担など、よく練られたセッションなっている。汗臭くうるさいだけのビバップでも、気の抜けたウェストコーストサウンドでもない、ノリがよくかつ知的な冷静さも併せ持つ、いい演奏だ。
この盤の中にあってはアップテンポの曲CAPRI。
ファーマーのミュートトランペットが渋いB面1曲目SOCIAL CALL
この盤の全曲プレイリスト
https://youtu.be/jvSkD0paqKk
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