シャガール@高崎
隣り町の群馬県高崎市。最近、滅法元気がいい。特にJR高崎駅周辺は近年、大型施設のオープンが相次ぎ、人の動きも多い。本ブログでも何度か登場している高崎芸術劇場を始め、スポーツ他多目的に使える高崎アリーナ、駅隣接のショッピングビルもオープン。またそれらを結ぶ駅周辺アクセスも整備された。県庁所在地でありながらシャッター通りと化し、市街地中心部の落ち込み著しい当地前橋市とは対照的ですらある。そんな高崎市が運営する市立美術館でシャガールの版画が少しまとまって展示されているということで先日、足を運んでみた。

…本展覧会では、シャガールが生涯に渡る重要なテーマとした旧約聖書に基づく『バイブル』、「千夜一夜物語」の名でも知られるイスラムの説話集をもとにした『アラビアンナイトからの4つの物語』、版画家シャガールの最高傑作との呼び声も高い『ダフニスとクロエ』をはじめ、『悪童物語』『サーカス』『オデッセイ』など、代表的な8つの版画集から全279点を一堂に紹介します…
という触れ込み通り、思いの他たくさんの版画が展示されていた。題材としたそれぞれの物語のあらましも作品横に記されていて、西洋文化の根底を成すギリシャ神話や聖書に馴染みの無いぼくなども、程々に理解しながら楽しめた。しかし同時に、音楽の世界でもしばしば登場するそうした古来の物語について、一般教養…などというと、いささか古めかしいイメージかもしれないが、やはり頭に入れておくべきだなあと、あらためて感じる。

都心の大きな美術館イベントとは次元が違うが、日常の時間に触れられるこうした身近な機会も見逃さずにおきたいもの。日によっては学芸員他によるトークイベントもある様子。近隣の方もこんな機会にぜひ当県へ。
シャガール展
https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2019100100013/
高崎市立美術館
https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014011000353/
ポスター・チラシに使われている「ダフニスとクロエ」を見て、その日はラヴェルのダフニスとクロエ組曲第2番を聴いて気分を上げてから出かけたのでありました。
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