エディ・ヒギンス&スコット・ハミルトン「My Funny Valentine」
夜8時前に帰宅。食事や風呂を済ませて、ひと息つくとおよそ10時。それから音盤タイムとなることが多い。そんなときに少し気分を上げるべく、強めのリキュールでワンショット…となれば恰好がつくのだが、そこは下戸の悲しさ。やおら酒盛りならぬ「菓子盛り」が始まる。雰囲気ぶち壊しだなあ…と思いつつ、今宵も音盤with菓子盛り。こんな盤を取り出した。

2009年に他界したエディ・ヒギンズが率いるトリオの盤。エディ・ヒギンズは50年代からキャリアがあるピアニストのようだが、日本では90年代後半ヴィーナスレコードから出したアルバムが、スローなヒーリング系ジャズ好きの日本人にうけ、人気が出た。ぼくも時流にのって3枚ほど手に入れたが、きょう選んだのはそのうちの1枚。収録曲は以下の通り。
1. あなたの家に帰りたい
2. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
3. サニーがブルーになるとき
4. アローン・トゥゲザー
5. マイ・ファニー・バレンタイン
6. イッツ・オールライト・ウィズ・ミー
7. スターダスト
8. 瞳は君ゆえに
9. ドント・エクスプレイン
10. 中国行きのスローボート
11. イマジネーション
断固ジャケ買いではないと言い張るつもりはないが、ヴィーナスレコードには中々みせるジャケットデザインが多い。日本のオヤジ・ジャズファン市場をしっかりマーケティングしている。この盤ではいつものヒギンズのトリオにスコット・ハミルトンのテナーサックスがフィーチュアされている。2004年録音。曲はいずれもお馴染みのスタンダード。正直なところ、ぼくにとって彼の盤は上等なカクテルピアノという位置付けで、何かインスピレーションを感じるとか、ひどく心打たれるという要素はない。ナイトキャップの友に(下戸のぼくにとっては深夜の菓子盛りの友に)、ちょっと絞り気味のボリュームで聴こうかという盤だ。カクテルピアノ上等!。毎晩コルトレーンの激しいブローばかり聴くわけにもいかない。もちろん、こういう甘口ばかり毎日聴くのもどうしたものか。人生、万事バランスが肝要。まあそういうことです。
<中国行きのスローボート> 村上春樹の小説に同名の話があったなあ。
<イッツ・オールライト・ウィズ・ミー>
トリオでのステージ
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