チョイと宅録 F・ソルの練習曲



在宅勤務・休暇取得・週末休日…と#STAYHOMEが続く。仕事や野暮用の時間を差し引いても、自由になる時間が幾らかでも増えたのは幸いと、このところギターの練習に熱が入る。


202004_stayhome_with_guitar.jpg


といっても、今更…の感もあり、そうそう大きな曲に取り組む気力もない。もっぱら「弾けそうな」楽譜を開いて、その日の気分で弾き散らかして楽しむばかりで進歩がない。先日の記事でフェルナンド・ソルとディオニシオ・アグアドの練習曲をさらったと書いたが、その流れで先日、やはりソルの練習曲をいくつか録音してみた。

ソルが残した練習曲集の中から作品31と35を選び、そこから何曲かピックアップ。かなりの数にのぼるソルの練習曲にあって、作品31と35に収録されている曲はおおむねアマチュア中級者向けのレベルだろうか。セゴビアが選んだ20編などに比べると技術的難易度は低く、取っ付きやすい。

以下に作品35から4曲を貼っておく。やはりスマートフォンでの録音は歪っぽく冴えない。次回からは少しはましなレコーダーを使いましょう。 楽器は先回同様、ヘルマン・ハウザー1世時代のヴィエナ(ウィーン)モデル。一昨年手に入れたあと、いくつか問題があったので昨年、例によって田邊さんにメンテナンスをしてもらった。田邊さん曰く「平成最後の大修理(笑)」となった内容だったが、おかげで現在絶好調。ガット弦を模した使用弦アクイーラ社アンブラ800のザラっとした感触が音にも反映されて、時々擦過音が混じるが、それも味わいとして楽しんでいる。弾き損じのアレコレはどうか大目に見て下さいませ。


作品35-3 Larghetto指定のイ短調4分の3。沈鬱と幾ばくかの明るさとが交差する。


作品35-4 穏やかなト長調4分の3。いかにもギター的な古典曲。


作品35-9 イ長調4分の4。カルカッシの練習曲を思わせる曲想。


作品35-18 ホ短調4分の2。七の和音が挿入されるなど時々モダンな響きが耳を引く。



フェルナンド・ソルのオリジナル楽譜アーカイブは以下を参照。
https://www.guitareclassiquedelcamp.com/partitions/fernandosor.html


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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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