クリフォード・ブラウン 「Study In Brown」



きょうは終日在宅勤務。程々に集中して予定の業務を片付けた。夕方、いつもは帰宅車中の時間になったところで一服し、こんな盤を取り出した。


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クリフォード・ブラウン(1930-1956)がマックス・ローチ・クインテットと組んだ名盤「Study In Brown」。1955年録音のモノラル盤。手持ちの盤はジャケットに1974年と印刷がある国内盤LP。ふた昔前に御茶ノ水の中古レコード店で手に入れた。収録曲は以下の通り。

Side-A
Cherokee/Jacqui/Swingin'/Lands End
Side-B
George's Dilemma/Sandu/Gerkin For Perkin/If I Love Again/Take The 'A' Train

クラシックでトランペットというと多くの場合華やかで、突き抜けるような音と共に曲のクライマックスを飾ることが多い。あるいはマーラー第5交響曲冒頭のように荘重な開始を告げることもある。いずれにしても管楽器の中ではもっとも目立つ存在だ。転じてジャズではどうか。ジャズの管楽器というとやはりサックスだろう。豪快なブロウから、ウェットなバラードプレイまで、サックスのないジャズは考えられない。そしてジャズにおいてトランペットは、クラシックのそれと違い、むしろリリカルで抑えた表現でその魅力を発揮するように感じる。その代表はマイルス・デイヴィスだろうか。

このアルバムに聴くクリフォード・ブラウンも決して吹きまくる感じはなく、どの曲も抑制の効いた吹きっぷりで、ハロルド・ランドのサックス共々、大人の味わいを感じさせるプレイを展開する。冒頭を飾るアップテンポの「Cherokee」では淀みないスケールプレイを繰り広げるが、終始落ち着いた吹き降りだ。少しテンポを落とした「Jacqui」は、中音域の柔らかい音色を活かした、よりリラックスしたフレーズを聴かせてくれる。
クリフォード・ブラウンはこのアルバムの録音の翌年1956年、自動車事故で亡くなった。マックス・ローチ・クインテットとの活動も2年余の短期間であったが相性の良さが幸いし、この盤そして<モア・スタディ・イン・ブラウン>、<クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ>などいくつかの盤を残した。そのいずれもがアンサンブルとインプロビゼーションのバランスが取れた名盤だ。他の盤も手元にあるので、いずれまた聴くことにしよう。


「Jacqui」


マイナーチューンの「Lands End」



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マエストロ・与太

Author:マエストロ・与太
ピークを過ぎた中年サラリーマン。真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。

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