グリュミオー&ハスキル



週明け月曜日。何とか曜日の感覚を維持し、きょうは週始め…と自分に言い聞かせながらの在宅勤務。夜半になってひと息つき、久しぶりにこんな盤を取り出した。


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アルトゥール・グリュミオー(1921-1986)とクララ・ハスキル(1895-1960)によるモーツァルトのヴァイオリンソナタ集。手持ちの盤は、ふた昔前のモーツァルト生誕240年記念の年(1996年)にフィリップスから出たベスト・オブ・モーツァルトと称されたシリーズ全25点中の一枚。1958年スイス・バーゼルでのステレオ録音。収録曲は以下の通り。

 ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調 K.301
 ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調 K.304
 ヴァイオリン・ソナタ第32番へ長調 K.376
 ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378

この盤を取り出すとき、真っ先に聴くのはやはりK.304ホ短調のソタナだ。 何度聴いても心を揺さぶられるモーツァルトの短調作品らしい悲劇性と憂いに満ちた曲想は、母と死別した直後に書かれたことと関係性があるとも言われている。第1楽章の憂愁も素晴らしいが、穏やかで気品ある暖かみと悲しみを合せて持つ第2楽章メヌエットの美しさも比類がない。不出世のモーツァルト弾きと言われたハスキルが、亡くなる2年前にグリュミオーと組んだ録音だが、音楽は老成した演奏家にありがちな持って回ったところはまったくない。どのフレーズも沈滞せず、速めのテンポでさらりと奏される。ヴァイオリンソナタなので主役はグリュミオーのヴァイオリンではあるが、そこは天才モーツァルト。ピアノパートにも十分以上の役割を与えられているこの曲ではハスキルのピアノも対等以上に聴く者に切々と訴えてくる。当時グリュミオー37歳、ハスキル63歳。コンビとしての相性よく、多くのコンサートを重ね、名録音も残した。ハスキルが亡くなったあと、グリュミオーは大きな喪失感に打ちひしがれたという。


この盤の音源でK.304ホ短調のソナタ。全4曲の再生リスト中のもの。


コントラバスで弾いた演奏。


仏古典期の作曲家:ジャン・ピエール・ポッロ(1750-1831)がこのホ短調のソナタをアレンジし、「ヴァイオリン、ギターまたはリラ、チェロのための大三重奏曲~モーツァルトによる~」を残した。数年前になるが、IMSLPにあった楽譜を頼りに、チェロとフルートの相方と合わせて楽しんだ。そのときの録音。何ヶ月ぶりかで会って駆け付け三杯の演奏なので、諸々不手際はご容赦を。この編曲、ヴァイオリンやチェロが揃わなくても、ギター2本と旋律楽器あるいはギター3本でもおそらく楽しく遊べるだろう。



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