アンヌ・ケフェレックのラヴェル



先回に続き、今夜もアンヌ・ケフェレックを聴く。取り出したのはこの盤だ。


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アンヌ・ケフェレック(1948-)のソロによるラヴェルのピアノ協奏曲ト長調。1976年のリリースでアラン・ロンバール指揮ストラスブールフィルが伴奏を付けている。もう一曲、クラシック愛好家であれば<左手>で通じるピアノ協奏曲ニ長調「左手のための」がカップリングされている。

この曲はアルゲリッチ盤の印象が強いのだが、このケフェレック盤はまた違ったアプローチ。<女性的>と、ひと言で片付けてしまうのは今どきナンだが、フランス音楽の傑作であるこの曲が持っている雰囲気からしたら、こちら方が本来の姿かもしれない。何といってもケフェレックは生粋のパリジェンヌだ。鞭の一打ちで始まる第1楽章など、アルゲリッチ盤だといきなりピアノと管弦楽によるバトルになるが、このケフェレック盤はピアノとオケが寄り添うように穏やかに進む。平和主義者のぼくとしては、こちらの方が心穏やかに聴ける。アラン・ロンバール指揮のストラスブールフィルのバックは、例のストラスブールパーカッショングループのメンバーもいるからだろうか、この曲で重要な役割を果たす打楽器群の音が見事だ。ラヴェルが自身がモーツァルトの五重奏曲を模したと語った第2楽章は、夜の気配とロマンティシズムに満ちていて美しい。

そういえば、ネットを見て知ったのだが、本来であればちょうど今頃来日公演の真っ最中の予定だったようだ。残念ながらコロナ禍で中止。来年あらためて、とのこと。


この盤の音源。第2楽章


同第1楽章


第2楽章の楽譜付き音源。デ・ラローチャの演奏とのこと。


近年の演奏。バッハBWV639。



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