下北沢
今春以来のコロナ禍影響による業務遅延がようやく解消しそうな見通しになってきた。それでは…と週末金曜日。都内での仕事が昼で終わったこともあり、その足で下北沢方面へゴー!と相成った。

久しぶりのフォルテ楽器訪問。確か3、4年ぶり。店主の小川さんは相変わらずお元気。ぼくより5歳年上というのが信じられない程。コロナ禍で前年に比べて随分と客足も遠のいてしまったらしいが、それでもいい楽器が出るとすぐに問い合わせがあるとか。思えば、ギターを再開した十数年前から都内あちこちの楽器店には随分とお邪魔したが、縁あって入手した楽器はこの店が一番多い。店主一人で切り盛りしていることもあって、買い替え時の下取りなども好条件を出してくれることが多いように感じる。
この日は目当てのギターがあったわけでもなく、何となく久しぶり行ってみようか的な訪問。それでも折から入荷したサントス・エルナンデス(フラメンコ)1932年とハウザー2世1967年製を試奏してきた。あるプロのフラメンコギター奏者が使っていたというサントスは大切に扱われてきたようで、フラメンコ仕様ながらキズ少なく状態良好。音はサントスらしいドッスン低音と軽い発音の高音とがミックスされて素晴らしい。もちろんこの時代の楽器ゆえ、クラシックギターとして使ってもまったく違和感はない。 ハウザー2世は、ラッカー塗装特有のウェザークラックが表板全体に入り、獣骨製のナットやブリッジも色焼けしていて、風格ある雰囲気。音も元々持っていたであろうハウザー2世らしい張り詰めた感じの音が年月によってほぐれ、高音低音ともにスムーズかつ苦もなく発音する。低音も締まっているものの硬くはなく、十分ボリューム感ある鳴り方だった。

小川さんと小一時間歓談し、それじゃまたとフォルテ楽器をあとに。そのまま帰途につくには少し早いなあと思い、ちょうど先週末にテレビ番組(テレビ東京:アド街ック天国)で紹介されていた店を覗いてみることにした。
ジャズ喫茶マサコ。1953年に開店した老舗だったが、下北沢の再開発に伴って2009年に閉店。その後紆余曲折を経て今春再オープンとなった由。ぼくはかつての店を知らないので比較のしようがないのだが、整然と並んだレコード盤、棚の上にしつらえたJBL4343(多分)等々、店内はオープンして半年というのが信じられないほど、まるでかつての半世紀以上の年月がそのままあるようなたたずまい。それでいてジャズ喫茶にありがちなゴリゴリ感がない。マイルドな珈琲にあんトーストがベストマッチ。軽く流れるサックスと共に至福のひとときでありました。

さて、いつもの時間に(一日仕事をやったような顔で)帰宅すると、お楽しみの小箱が届いていた。一昨日現代ギター社に注文した楽譜3点と弦が到着。楽譜はレオナルド・ブラーボ編タンゴ曲集、佐藤弘和編のクリスマス曲集、それと鈴木大介のオリジナル練習曲集。ブラーボ編と佐藤弘和編の2点は、以下の動画で弾かれている曲目当てで注文した。さあ、週末は楽しい初見大会だ!
タンティ・アンニ・プリマ(A.ピアソラ)佐藤弘和編
ガルテル「想いの届く日」レオナルド・ブラーボ編
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