バッハ無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ハ長調BWV1005



週明け月曜日。収束の気配が見えないコロナ禍をかいくぐって本日も業務に精励。一日終えてホッとひと息。さて今夜の三シバリは…と思いながら音盤棚をサーチ。この盤を見つけて取り出した。


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益田兄弟の弟。益田展行によるバッハ作品集。数年前の正月明けに同氏の東京デビューコンサートを聴きにいった際に終演後買い求めたもの。2015年五反田文化センターでの録音。収録曲は以下の通り。

無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012
無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番ト短調 BWV1001
無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ハ長調 BWV1005

先程からお目当ての無伴奏ヴァイオリンソナタの第3番と聴いている。
ギターでバッハ…ギター弾きにとっては弾くことも聴くこともお馴染みのテーマ。今更その関係を語るつもりも、また資格もないが、セゴビアやさらに先駆のタレガあたりから始まったバッハへの取り組みも百年を迎える時代になり、今ではそれほど奇異な目で見られることもなくなった。かつては限られた曲の編曲が断片的に取り上げられることが多かったが、今ではチェロやヴァイオリンの無伴奏作品が丸々弾かれることも珍しくない。この盤で取り上げている曲のうち、チェロ組曲第6番は以前からお馴染みで多くの録音も出ているが、無伴奏ヴァイオリンソナタの二つに関してはその全曲がギターで弾かれることはあまりないだろう。

言うまでもなくバッハはバロックあるいは音楽史上の最高峰といってよい作曲家だ。音楽のプロフェッショナルを目指す人々も、多くの研鑽を経たのち最後に取り組むもっとも難易度の高い課題だろう。ぼくらのようなアマチュアギター弾き風情が「道楽ですから」と、安易に弾き散らかして悦に入るのは、いささか無礼にさえ感じる。が、やはり密かにその響きに浸る楽しみは他に代えがたい。今では無伴奏ヴァイオリンのソナタや組曲、無伴奏チェロ組曲などは複数のギター編楽譜が出ているが、かつてはそうしたギター編の出版も少なく、ぼく自身もヴァイオリン用のミニチュアスコアを広げて拾い弾きし、その響きを楽しんだ記憶がある。

先程から無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ハ長調の第2曲フーガ(写真)を聴いているが、ギターに移したことによる制約、違和感といったものをほとんど感じることない。またヴァイオリンソロではしばしば求心的な集中を強いられる感もあるが、多声の響きを出しやすいギターでは、よりカジュアルに心地よく音楽に浸れる。それはそれでギター版で聴くあるいは演奏する楽しみでもある。
この盤で弾いている益田展行氏は実演に接した印象からも、その上手さは兄正洋氏に勝るとも劣らない。技巧の安定度は抜群で、演奏会でのオールバッハプログラムでもミスらしいミスは皆無。愛器カール・ハインツ・ルーミッヒから繰り出される音は淀みなく美しく響いていた。このアルバムでもそうした美点を聴くことができる。


手持ちの盤からアップした。無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ハ長調から第2曲フーガ。


この盤の紹介他



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