チェリビダッケのベートーヴェン交響曲第4番変ロ長調



寒さもピークアウト。とは言え三寒四温で通勤時のコートも春物、冬物と忙しい。さて週半ばの木曜日。先回の記事で思い出し、続けてこんな盤を取り出した。


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セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)とミュンヘンフィル(MPO)によるベートーヴェンのアルバム。第4番変ロ長調と第5番ハ短調「運命」が収録されている。先回の記事に書いたMPOとの一連のライヴ録音中の一枚。今夜はそのうち第4番を聴くことにした。1995年ミュンヘン・ガスタイクでの録音。

晩年のチェリビダッケと聞いて想像できる展開の演奏。しかし、こう来るだろうと分かっていて、その通りの展開となりながら、やはりその素晴らしさに打ち震える。提示部の繰り返しなしで、ベートーヴェンの交響曲の中では小規模なこの第4番に37分を要している。第1楽章の序奏はまるで葬送の音楽のようだ。主部に入っても落ち着いたテンポ。しかし、一時として弛緩することなく、音楽は豊かに進む。第2楽章アダージョの構えの大きさは比類がない。晩年どうしの比較として、カラヤンが1986年に来日した際の東京文化会館での第4番第2楽章が9分48秒。チェリのこの演奏はなんと13分18秒。ちなみの他の楽章は大きな差がない。一音一音が意味深く響き、弦と管の掛け合いではこんなフレーズがあったのかと今更ながら気付く。後半の第3・4楽章も弦のフレーズ、管のひと吹き、低弦群の経過句、それぞれが明確に提示され、この曲の構造的な骨格がよく見通せる演奏だ。ジャケットの大きく写る不敵な笑み同様、やはりチェリは唯一無二だ。


手持ちの盤からアップした。第4番第1楽章


同 第4番第2楽章



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