ハイドン交響曲第93番ニ長調



このところ何度か書いているが、年度末を前にして、いつになく業務ひっ迫。久々にテンパっている。今週がヤマだ。何とか切り抜けて安堵の年度末を迎えたい。そんなことを健気に思いつつ、きょうも程々に業務に精励して帰宅。ひと息ついて、今夜はこんな盤を取り出した。


202103_Haydn_Sym_93.jpg


ハイドンの交響曲第93番ニ長調。デニス・ラッセル・デイヴィス指揮シュトゥットガルト室内管弦楽による演奏。例の全集盤中の1枚。全37枚中の32枚目で、いわゆるロンドンシンフォニー(ザロモンセット)のうちこの93番と95番、96番が収められている。第93番は副題が付いていないことから少々人気薄のようだが、どうしてどうして、他の傑作群に勝るとも劣らない立派な交響曲だ。

第1楽章冒頭は強い意志を感じさせるようなユニゾンで始まる。しかしそのすぐあとに柔和なフレーズが出て肩透かしをくらう。第1主題と第2主題がコントラストを成す型通りのソナタ形式。展開部でホ短調に入り対位法を駆使しながら充実した運びで、ベートーヴェンの初期交響曲などと並べても遜色ない。随所でティンパニやトランペットの活躍もあって堂々とした楽章だ。第2楽章は弦楽四重奏の構成で始まるが木管群が少しずつ絡み始め、途中短調の転調して堂々とした響きも奏でる。この楽章の終盤近くで曲が閉じるかなあと思っていると突然、ファゴットの低音がブーッと響き、初めて聴いたときは何が起こったのかと驚いた。井上氏の労作には「最後っ屁」と記されいる。まさにそんな感じの響きだ。第3楽章メヌエットは箸休め的にならず、他の楽章に肩を並べる充実ぶり。トリオではティンパニとトランペットが活躍。同じ音型を念を押すように繰り返しながら進む様はベートーヴェンを思わせる。終楽章も能天気なロンド楽章ではなくソナタ形式と取る。ここでも時折り短調のフレーズを交えたり、意表を付く転調でまったく飽きさせない。最後は短かいながらも推進力のあるコーダで曲を閉じる。

全12曲からなるロンドン交響曲はいずれ劣らぬ傑作揃いだが、副題なしのこの第93番も規模といい内容の充実ぶりといい、ハイドンの面目躍如の名曲だ。


この盤の音源で第1楽章。手持ちの盤からアップした。



スコア付き音源。コリン・デイヴィスとロンドン響の演奏のようだ。第2楽章のブーッは13:05(第2楽章80小節目)。



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