サミュエル・バーバー「弦楽のためのアダージョ」
あれから十年。まだ記憶に鮮明なあの日を思い起しながら、この盤を取り出した。

<Classics in America>という題された独グラモフォンの2枚組コンピレーション。そのタイトル通り、ガーシュイン、アイヴス、コーポランドといったアメリカの作曲家の作品が取り上げられ、バーンスタイン、小澤、フィードラーといったアメリカと縁の深い指揮者とロスアンジェルスやサンフランシスコのオケによって演奏されている。今夜はあの日を思い起こしながら2枚目のCDに収められているサミュエル・バーバー「弦楽のためのアダージョ」を選んでプレイボタンを押した。バーンスタイン指揮ロスアンジェルスフィルによる80年代初頭の録音。
冒頭からやるせなさと絶望を想起させる旋律が続く。過去を思い出すかのように、曲は静かに、しかし執拗に同じ旋律を繰り返しつつ強さと激しさを内に秘めながらエネルギーを増していき、やがて高音域の強奏で頂点に達する。そして再び静寂が訪れ、冒頭の旋律を回帰しつつ曲を閉じる。 合掌
バーンスタインとロスアンゼルスフィルによるこの盤の音源。
同曲のオリジナル。弦楽四重奏版
アニュス・デイと題され合唱にも編曲されている。
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