フリッチャイのJ.シュトラウス



月があらたまって令和三年卯月。これといって代わり映えのしない新年度スタートだが、こんなときでもないとシャキッとしない前期高齢者生活。都内での仕事先(門前仲町界隈)への道すがら、変わらぬ花を付けた桜をめでながら、少々気分も新たにした。


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さて新年度の幕開けに何を聴くべぇか…と考え、久しぶりにこんな盤を取り出した。

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ハンガリー生まれの指揮者フェレンツ・フリッチャイ(1914-1963)が振るウィンナーワルツ集。オケは当時の手兵ベルリン放送交響楽団。フリッチャイが亡くなる2年前1961年の録音だ。録音技師はカラヤンの耳といわれた男ギュンター・ヘルマンス、録音場所はベルリン・イエス・キリスト教会という、当時の独グラモフォン最強の環境がクレジットされている。

晩年のフリッチャイらしく遅めのテンポ設定と悠々たる曲の運びで、まことにスケールが大きい演奏だ。中でも「こうもり」序曲や皇帝円舞曲などシンフォニックな曲が取り分け素晴らしい。「こうもり」序曲の中間部、オーボエとチェロが切々歌うフレーズなど悲しみがいっぱいに詰まっているし、皇帝円舞曲の終盤、コーダ前の弱音部では、一層テンポを落としてまるで交響曲のアダージョ楽章のような効果を上げている。一方でトリッチ・トラッチ・ポルカでは金管群のバランスを意図的に崩して意表をついたり、ラデッキー行進曲でも華やかな合の手入りの編曲を使って、娯楽色満点の演奏を繰り広げる。ウィーンの森の物語の出だしも、これ以上ないくらい神秘的で雄大。ウィーンフィルのニューイヤーやボスコフスキーの演奏に食傷気味なったら、ぜひ聴いてほしいアルバムだ。


手持ちの盤からアップした。喜歌劇「こうもり」序曲


同「ハンガリー万歳!」


同「ラデッキー行進曲」



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