吉田慶子「コモ・ア・プランタ」
雨風が何日か続き、桜もすっかり散った。週末金曜日、身辺諸事情あって安穏と音楽を楽しめる状況でもないのだが、ふと思い出し、今夜はこんな癒しの一枚を。


ウィスパーボイスでボサノバを歌う吉田慶子のデヴューアルバム「コモ・ア・プランタ」。2007年リリース。十年以上前、近所の大手スーパー閉店の際、そこに入っていたCD店の閉店セールで手に入れた。帯タイトルに「ただ始まって、ただ終わる美しいひととき」とあるが、まさその言葉通り。いつの間にかイントロのギターが始まり、そしていつの間にか次のトラックまでの静寂が訪れる。そしてもう一つ、このアルバムを手にした理由は、彼女が使っているギターがぼくの愛器と同じ田邊雅啓さん製作のギターだということ。ブックレットの末尾には、Keiko Yoshida plays Masahiro Tanabe hand made guitar.と記されている。実はそのことを田邊さんからも聞いていた。写真に写っているギターヘッドのデザインからして2002~2004年頃に製作していたロマニリョスモデルで、ぼくが使っている2004年作のものと同一のデザインだ。さらに興味深いことに、いくつかの曲ではあの長谷川きよしがジョイントしている。彼のヒット曲である「別れのサンバ」でオリジナルとはまったく違ったテイストながら、吉田慶子のボーカルを歯切れのよいギターでサポートしている。また全編に渡ってセンスのよいフレーズを繰り出す中村由利子のピアノも聴き逃せない。 花曇りの物憂い春に、こんなボッサを聴くのも悪くない。
手持ちの盤からアップ「別れのサンバ」 バックのギターは長谷川きよし
同 「また明日」 田邊ギターで弾き語り。
同 「決して」
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