ロッシーニ 弦楽ソナタ集



暑からず寒からずのきょうこの頃。コロナ禍さえなければ…と、去年と変わらない状況に溜息をつく。さて、週半ばの木曜日。きょうは在宅勤務の予定だったが、納期対応の案件あってやむを得ず出勤。いつも通りの一日となった。帰宅後ひと息ついて、音盤棚を見回し、こんな盤を取り出した。


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ベルリン弦楽合奏団によるロッシーニの弦楽ソナタ集。全6曲が2枚の分かれて出ていたものの1枚で、第4番変ロ長調、5番変ホ長調、2番イ長調が収められている。井坂紘氏率いるカメラータ・トウキョウによる1978年の録音。十数年前ネットで箱買いした数百枚の中に入っていたもの。ベルリン弦楽合奏団という名前が付されているが、メンバーは当時ベルリンで活躍していた腕利きが集まっている。ジャケット写真で分かるように、ベルリンフィルに入団したばかりの安永徹の姿、そしてベルリンドイツオペラやバイロイトでも活躍した真峰紀一郎が名を連ねている。この盤についてあらためて調べてみると現在もCDでカメラータ・トウキョウのカタログにあるほか、高音質を買われて昨今流行のハイレゾ音源としても流通している。ジャケット裏には当時最新鋭を誇ったテレフンケン製システムの紹介や、ベルリンにあるテルデック社のスタジオで行われた録音のマイクセッティングも記されている。

実際、拙宅のシステムで聴いてもその音の良さは十分実感できる。ジャケットに記されたマイクアレンジも手に取るように分かるし、もちろん基本的なSNや空間表現も抜群だ。アナログ最終期の極まった録音技術の完成度を感じる。この曲はロッシーニが12歳のときの作品。ヴィオラパートのないヴァイオリン2部とチェロ、コントラバスというやや変則的な編成が特徴だ。曲想自体はくったくのない明るさと美しさに満ちた古典的作風で、いずれも声楽的なカンタービレに満ちている。弦楽合奏でもよく演奏され、手元にもこの曲のポピュラリティーアップに貢献したカラヤン&ベルリンフィル盤もある。この盤ではヴァイオリン2部にそれぞれ3名を配していて、名手かつアンサンブルに慣れたメンバーならではの闊達な演奏が繰り広げられる。40年以上を経てまったく色あせない名録音だ。


この盤の音源。第4番第1楽章


同団の音源。もっとも有名な第1番ト長調第1楽章


カラヤン&ベルリンフィルによる第1番 全3楽章。


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