チョイと宅録 「IF」 by David Gates
数ヶ月前から左手人差し指の調子が悪く、時折り第一関節に痛みを感じるようになった。バネ指の前触れかと思い整形外科を受診すると、なんと「へバーデン結節」確定診断。レントゲンをみると人差し指第一関節部の軟骨部がほとんど無く、対向する骨が直接接している状態と分かった。ギター弾きあるあるの症状で、今のところ程度は軽いが用心しないといけない。ひとまず、なるべくギターは弾かず、気休めのテーピングも施しながら様子見が続いている。そんな状態ではあるが、昨晩、楽器を手にして弾いてみると痛みもほとんどなく調子がいい。それじゃあと、チョイと宅録。こんな楽譜を広げて遊んでみた。

80年代初頭に出た江部賢一編曲のポピュラー曲集「華麗なるギター・ソロ・アルバム(1)」。現在まで多くのポピュラー系編曲の曲集を出している江部氏だが、この曲集はまさに出世作とも言うべきものだった。発売当時、クラシックギタースタイルの初めて「使える」ポピュラー曲集として人気を博した。当時のポピュラーアレンジというと、メロディーラインに簡単なコードをぶら下げた程度の安直なもの、つまりは「使えない」曲集が多かったが、この江部編の楽譜はテンションノートを含むほとんどの音が記譜されていて、きちんと弾けば十分な感興が得られる初めての出版だった。しかし代償として難易度は高く、アマチュア中級レベルでは「使える」が「弾けない」アレンジでもあった。その後、難易度を下げた第2集が出たが、今度は面白みがなくなってしまった。
この楽譜を手に入れてからかれこれ40年になるが、今でも時折り引っ張り出して楽しんでいる。収録されている27曲は、映画音楽、ボサノバ、ジャズスタンダード、ヒットポップスなど、いずれもぼくら世代には懐かしく、また今でも定番曲として親しまれている曲ばかりだ。先に記した通り、クラシックギタースタイルとして記譜された通りにきっちり弾くには中々手強いが、少々音を省いたり、バックにリズム隊がいる気分になってポロポロを弾くだけでも楽しめる。クラシックギター弾き向けの気の利いたポピュラーアレンジの数少ない好著の一つだ。
先日同様、深夜のダイニングテーブルに楽譜を広げてチョイ弾き。70年代にヒットした「IF」。今でも時々耳にする。この曲集の中では一番難易度が低い(^^)。 例によってあちこちほころびがあるが、ご容赦下さいませ。
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