ブラームス チェロソナタ第1番ホ短調



きょうは在宅勤務の予定だったが、訳あってやむなく出勤。いつも通りに一日となった。19時過ぎに帰宅。ひと息ついて音盤棚を見回し、こんな盤を取り出した。


202106_Brahms_Cello_Sonata.jpg


ヤーノッシュ・シュタルケル(1924-2013)の弾くブラームスのチェロソナタ集。ピアノはジェルギー・シェベック。1959年録音。手持ちの盤は70年代半ばに出ていたエラートレーベルの廉価盤。ジャケット裏に日付が記されていて、それによると大学3年の春に手に入れている。当時、ブラームスの交響曲や協奏曲をいやと言うほど聴いて耳と身体に叩き込み、次は室内楽をと思って買った最初に盤だったように記憶している。そして粗末なオーディオセットにこのレコードを載せ、四畳半の下宿に流れた第1番冒頭のその渋い響きに、思わず嗚呼…と感嘆をもらしたことを思い出す。

ブラームスの二つあるチェロソナタのうち第1番は彼が32歳のまだ壮年期というにも早い時期の作品であるが、北ドイツ風の荒涼とした味わいや深々とした叙情はその年齢からは想像が出来ない。特に第1楽章はチェロの低音域を有効に使い、ほとんどのフレーズでピアノよりも低い音域を歌う。ぼくら世代にとってシュタルケルというと、例のコダーイ無伴奏の名録音で知られた豪腕チェリストというイメージがあって、このブラームス第1番の出だしの楚々とした風情にも驚いたものだ。シュタルケルはこの録音の前、50年代にモノラルで、またこの録音のあと60年代初頭に、同じジェルギー・シェベックのピアノで再録。さらに90年代にもこの曲を録音している。よほど好きな曲なのか、あるいは前の録音に満足できなかったのか…。手元にはフルニエとバックハウスのモノラル盤、ロストロポーヴィッチ、トルトゥリエの盤などもあるが、青春時代への郷愁も手伝ってか、このシュタルケルのエラート盤に手が延びることが多い。録音も優秀で今もって色あせない。


この盤の音源。第1番全曲


ミッシャ・マイスキー@2003年



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