村上春樹「古くて素敵なクラシック・レコードたち」



ここ数年、本屋ともすっかり疎遠になってしまった。以前は週二、三回はぶらぶらしたものだが、最近は昼飯を食べに出たついでに気が向けば、近くのショッピングモール内の本屋をちょっと覗く程度だ。きょうもそのパターン。「メンチカツ定食・ライス小」の昼飯のあと職場隣接の書店へ。雑誌コーナーを抜けたところで、オッと目をひく表紙があって手に取った。


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村上春樹著「古くて素敵なクラシック・レコードたち」。ごく最近出た新刊。「うちの棚から、好きなレコード、面白いレコードを486枚ほど選んでみました」と帯に書かれた通り、村上春樹氏の自身のコレクションから自ら選んだ盤が紹介されている。何でも1万5千枚ほどのレコードコレクションがあって、ジャズが7割、クラシックが2割、ポピュラー・ポップスが1割と書かれていた。ジャズ喫茶のマスターをしていたこともある彼の作品には「本業」のジャズはもちろんだが、クラシックもしばしば登場する。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー等々。作品中の記述からも相当マニアックに聴いていることは周知の通りだ。その彼が、まず100曲ほどを選び、そのそれぞれに数枚のレコードを挙げ、印象を綴っている。その多くは50~60年代の録音で、しかもカラヤン、ベームといった保守本流よりは、ビーチャム、ミトロプーロス、フリチャイ、マルケヴィッチといった音盤セールスとしてはややマイナーな、しかし個性的で印象的な演奏を残した演奏家が多くを占めている。

村上春樹氏と比べるなど、恐れ多いこと甚だしいが、ぼくの手持ちの盤は彼の数分の一の4千枚程。おそらくクラシックが7割、ジャズ2割、その他1割という比率で、クラシックに限って言えば村上氏のコレクションと数量的には同じレベルかもしれない。この本のように100曲ほどを選び、その曲について手持ちのいくつかの盤を比べて印象を綴るというのは中々楽しそうだ。中身はまったく追いつかないが、そのフォーマットだけでもまねてトライしてみようかと思う。


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この本で取り上げられている盤のうちいくつかはぼくの手元にもある。たまたま今夜聴こうと取り出した盤もあった。ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7番「大公」変ロ長調。ジャン・フルニエ(Vn)、アントニオ・ヤニグロ(Vc)、パウル・バドラ・スコダ(pf)による1952年録音のウェストミンスター盤。終止穏やかで心あたたまる演奏の印象は、この曲の一面をよく伝えている。以下はその音源。第1楽章



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