ケンプのバッハ



週末土曜日。朝から少々慌ただしい一日。夕方近くになって、ようやく一服。音盤棚を見回していたら、この盤と目が合ったので取り出した。


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ウィルヘルム・ケンプ(1895-1991)の弾く「バッハ・リサイタル」と称された一枚。その名の通りバッハの作品、それもまとまった組曲ではなく、小品に分類される曲を集めたもの。1953年モノラル録音。手持ちの盤は70年代後半に廉価盤で出ていた<ロンドン永遠の名盤シリーズ>中の一枚。収録曲は以下の通り。

1. 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
2. コラール・プレリュード BWV659 「いざ来れ、異教徒の救い主よ」
3. コラール「主よ、人の望みの喜びよ」(カンタータ第147番 BWV.147より)
4. 3つのコラール・プレリュード:1)わが心からの望み BWV.727
5. 3つのコラール・プレリュード:2)もろ人声あげ BWV.751
6. 3つのコラール・プレリュード:3)喜べ、愛する信者よ BWV.734a
7. シチリアーノ(フルート・ソナタ第2番変ホ長調 BWV.1031より)
8. コラール「目をさませと呼ぶ声が聞こえ」(カンタータ第140番 BWV.140より)

このアルバムの聴き物は第1曲<半音階的幻想曲とフーガ>だ。<半音階的幻想曲とフーガ>…なんとカッコいい曲名だろう。この曲名を目にする度に3回は小声で唱えてしまう。曲名を唱えるだけで、背筋が伸びそうだ。

この曲がバッハの傑作の一つだということに、あまり異論はないだろう。前半の長い幻想曲は、まさにその名の通り幻想的かつ即興的に展開する。バッハが思うに任せて自在に即興で弾いたフレーズをそのまま書き落としたのではないかと思ってしまう。前奏曲とフーガと同じ形式ながら、添え物的な前奏曲には収まりきれないほど壮大なファンタジア。それは続くフーガがむしろ小規模なのではないかと感じてしまうほど。もちろんフーガは期待違わず壮麗だ。ケンプの温厚な弾きぶりは、録音の古さもあって少々インパクトには欠けるだろうか。しかし、これがこの人の身上。マイルドなモノラル録音で聴くのも相応しい。


この盤のケンプの演奏。



ギターによる演奏。当代きってのテクニシャン:ホルヘ・カバレロ。


エレキの速弾きにも最適!



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