バッハ:カンタータ「イエスよ、汝わが魂を」BWV78



高校時代の友人からメールがあり、最近バッハのカンタータにご執心だという。その友人とは高校時代に一緒にギターを弾いていた仲で、社会人になってからは疎遠になっていたが、二年前に再会し交流が復活した。彼は教会暦に従ってバッハのカンタータを聴き進めている由。そういえば最近聴いていないなあ、カンタータ…と思い、彼からのメールに書かれていたこの曲を聴くことにした。


202109_Bach_78.jpg


カンタータ「イエスよ、汝わが魂を」BWV78。例のブリリアント版バッハ全集の一枚。このカンタータは、ちょうど今の時期、三位一体主日後第14主日のために書かれ、いわゆるコラールカンタータの中でも名曲として知られる。曲は以下の7曲からなる。

第1曲 コラール合唱「イエスよ、汝わが魂を」
第2曲 二重唱「われは急ぐ」
第3曲 レチタティーヴォ「ああ、われ罪の子」
第4曲 アリア「わが咎を消し去る御血潮」
第5曲 レチタティーヴォ「傷、釘、荊、墓」
第6曲 アリア「今や汝わが良心を鎮むべし」
第7曲 コラール「主はわが弱きを助くと信じたり」

第1曲冒頭から半音階の下降音形による印象的なフレーズが始まる。曲はこの冒頭の音形によるシャコンヌ(パッサカリア)として進行する。第2曲ではイエスの元へと急ぐ足取りが、低弦(指定はヴィオローネ)のピチカートと無窮動風のオスティナートで表現され、それにのってソプラノとアルトが伸びやかに歌う。テノールのレチタティーヴォとアリア(フルートのオブリガートを伴い美しい)に続き、第5曲バスのレチタティーヴォ。そしてオーボエとバスによる二重協奏曲を思わせる第6曲バスのアリアへと続く。数あるバッハのカンタータの中でも名曲として知られ、人気も高い曲だけに、構成するいずれの曲も機知に富みまったく飽きさせない。特にチャーミングな第2曲と、対照的なバスによる第5曲のレチタティーヴォと第6曲のアリアは印象的だ。

少し腕のあるクラシックギター弾きに中にはバッハ、バッハと熱っぽく語る輩も多いが、話をするとリュート作品として認知されている数曲や無伴奏のチェロやヴァイオリン曲に少々触れている程度で、鍵盤曲やオルガン曲、宗教曲に話が及ぶことはほとんどない。まあ、アマチュアの道楽だから何でもアリだろうから、他の曲を聴かずしてバッハを語ることなかれなどど言うつもりは毛頭ないが、今やYouTubeでいくらでも聴ける時代。他の曲に触れることでギターで弾く際の参考にもなるはずだ。


独ヴルツブルクのバッハカンタータクラブという団体よる演奏。動画コメントによれば指揮者とソプラノ、バスは日本人とのこと。アルトはカウンターテナーによる。オケは各パート1名という最小限の構成だが不足は感じない。


こちら方面はまったく疎いのだが、今やマタイ魔笛も歌う初音ミクによる第2曲ソプラノとアルトのアリア。 上に貼った音源では5分55秒から始まる。



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