由紀さおり「いきる」
月があらたまって令和三年神無月十月。
もうやめるだの何だのと中学生みたいにうだうだ言っていたが、結局更新。12年目に入った。恒例のブログ・プロフィル紹介はもう聞き飽きた話なので今年はパス。もし最近このアクセスするようになった輩はこちらを参照下さいませ。 さて、晴れて12年目突入のネタはこちらの盤だ。

由紀さおりのアルバム「いきる」。2009年リリース。収録曲は以下の通り。
1.しあわせ/2.夜の果てまで/3.ビールの海/4.あきらめるのが好き
5.ひみつの恋/6.いそしぎ/7.哀しみのソレアード
8.かくれんぼ/9.チューリップのアップリケ/10.回転木馬
由紀さおりが歌う「夜明けのスキャット」がヒットしたのが1969年。ぼくが中学3年のときだ。ちょうど同じ頃ヒットしたサイモンとガーファンクルのサウンド・オブ・サイレンスに出だしのコード進行とギターのアルペッジョがそっくりで、どう聴いてもパクリだろうと子供ながらに思った。高校時代には「手紙」「生きがい」がヒット。いい歌だなあとニキビづらで聴き入ったものだ。以来ずっと由紀さおりLOVE!。少し前まで姉安田祥子との童謡デュエットが人気だったが、ここ十年程はかつての由紀さおりに回帰している。
このアルバム「いきる」では「21世紀の歌謡曲」というコンセプトで、シャンソンの名曲や映画音楽、日本のフォークソングなどを歌っている。童謡歌手でない、大人の歌をうたう由紀さおりが堪能できるアルバムだ。「夜明けのスキャット」から40周年の2009年にリリースされた。
都会的なスローボサノバで許されない愛をうたった「夜の果てまで」、新たな詞を付けた映画音楽の名曲「いそしぎ」、いずれも彼女の透明ながらちょっと甘い香りを漂わせた声が耳元をくすぐる。シャンソンの名曲「哀しみのソレアード」での憂いに満ちた表情、オリジナル曲「真綿のように」での伸びやかながらやや抑えた歌い口、いずれもグッときてしまう。哀愁に満ちたラブソングを歌う彼女は絶品だ。
手持ちの盤からアップ。「夜の果てまで」
同 「回転木馬」
同 「哀しみのソレアード」
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