ペルゴレージ フルート協奏曲ト長調
週半ばの水曜日。先日来の納期アップアップを強行突破。何とか目途をつけて首がつながった…フ~ッ。さて。少々気が楽になったところで、変わらぬ音盤ルーチン。通勤車中で聴いていたC.P.Eバッハのフルート協奏曲で思い出し、今夜はこんな盤を取り出した。

モーツァルトやシューベルトより若く弱冠26歳で夭逝したイタリアの作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)のフルート協奏曲ト長調。 ミュンヒンガー&シュトゥットガルト室内管弦楽団のコンビとピエール・ランパルによる盤。手持ちの盤は1964年リリースと記されたキングレコードのロンドン盤。録音は60年代初頭か。これも例によって十数年前、出張先の大阪梅田で見つけた。60年代中庸の盤らしくずっしりと重く分厚い盤質。オルトフォンSPUの針を降ろすとクリアかつ密度感のある極上のアナログサウンドが流れてきた。DECCA録音らしく細部もクリアで、弦楽群と独奏フルートの距離感など申し分ない。コントラバスの低い基音もしっかりと聴こえてくる。
同じイタリアのヴィヴァルディやスカルラッティよりも少し年代が下がることもあって、イタリアンバロックの響きを基調としながらも時折古典派の幕開けを感じさせる豊かな曲想にあふれる。B面に収録されているコンチェルト・アルモニコ第5番、第6番も素晴らしい弦楽合奏曲。夭折の人気作家ゆえに偽作と称される作品も多く、この盤のライナーノーツでも、収録されたフルート協奏曲、弦楽合奏協奏曲ともにその可能性が否定できないと記されている。但し半世紀も前の記述。その後の研究で様々な確定情報があるようだが、その手のことにあまり興味なく寡聞にして不案内。曲の良さだけ楽しもう。
この盤の音源。ランパル&ミュンヒンガーによるフルート協奏曲ト長調第1楽章
同 第2楽章 憂いに満ちた素晴らしい楽想
https://youtu.be/CYhLZbvpRT8
ブエノスアイレス生まれのクラウディオ・バリレによるフルート協奏曲ト長調。録音のせいもあるだろうが、太くたっぷりとした音。そして何より抜群の歌いっぷりが素晴らしい。
楽譜付き音源(上に貼ったクラウディオ・バリレの演奏だと思う)。ギターでも弾きやすいト長調なのでソロパート、伴奏パート、気分で選んで初見大会を試みるのも楽しい。
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