バッハBWV48「われ悩める人、われをこの死の体より」


久しぶりにバッハのカンタータ。少し前10月10日、教会暦の三位一体主日後第19主日に聴いたこの盤をあらためて取り出した。


202110_BWV48.jpg


バッハのカンタータ第48番「われ悩める人、われをこの死の体より」。三位一体主日後第19主日(今年は10月10日)のためにバッハが作った曲(BWV5、48、56)の一つ。例によってブリリアント版バッハ全集中の一枚。曲は以下の7曲からなる。

 第1曲 コラール
 第2曲 レシタティーヴォ(アルト)
 第3曲 コラール
 第4曲 アリア(アルト)
 第5曲 レシタティーヴォ(テノール)
 第6曲 アリア(テノール)
 第7曲 コラール

第1曲のコラールは<ため息>音形を奏でる弦楽群によって始める。ほどなく合唱が入るが、かなり頻繁に転調を繰り返しながら進み、ため息音形によって強調される倚音と共に、どこか落ち着きのない不安が表現される。 続いてアルトのレシタティーヴォとコラール。ここでも次々と転調を繰り返し不安さは変わらない。第4曲アルトのアリアになって音楽はようやく落ち着きと安堵を取り戻す。ここではオーボエのオブリガートが終始寄り添い、それを下支えするチェロのフレーズと共にこのカンタータ中もっとも美しい曲が響く。続いてテノールがレシタティーヴォを語り、そのあと同じくテノールが第6曲のアリアを歌う。譜面を確認していないのではっきりしなが、このアリアは3/4拍子と基調としながら3/2拍子がヘミオラ風に入り組む。しかもここでも転調が頻繁に行われ、不思議な浮揚感がある。

ブリリアント版バッハ全集でカンタータを担当しているピーター・ヤン・ルーシンク指揮ネザーランド・バッハ・コレギウム他の演奏は、例によって細かな精度でメジャー団体には及ばない。器楽と独唱陣はおおむね及第だと思うが、ボーイソプラノがときに不安定となるのが残念。しかし、ヨーロッパの日常的なバッハ演奏として聴けば、これはこれで貴重な演奏だ。


手持ちの盤からアップ。 第1曲コラールと第4曲アリア。


ベルギーの古楽団体Le Concert d'Anversによる雰囲気のある演奏。



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