ユタ・ヒップ「Jutta Hipp With Zoot Sims」
週明け月曜日。今月は業務の進捗もまずまず。先月のようなアップアップ感なく、心置きなく定時退勤。いつもの時刻に帰宅した。秋の夜更け、夜半前のひととき。いける口ならとっておきのスコッチをワンショット…というところだろうが、そこは下戸の不調法。甘ったるいアーモンドミルクをホットでやりながら、こんな盤を取り出した。


ドイツ生まれでニューヨークで活躍したピアニストのユタ・ヒップ(1925-2003)がテナーサックスのズート・シムス(1925-1985)と組んだ1956年録音の盤。収録曲は以下の通り。
1.ジャスト・ブルース
2.コートにすみれを
3.ダウン・ホーム
4.オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ
5.ウィー・ドット
6.トゥ・クロース・フォー・コンフォート
このアルバムを手に入れるまでユタ・ヒップという名前さえ知らなかった。1925年生まれ。戦後ミュンヘンでジャズピアニストとして活動したのち、30歳になった1955年にニューヨークに出てきたものの、このズート・シムスとの盤を録音したあと音楽活動から身を引いてしまったという。メジャーな活動期間はわずか数年ということになる。数奇な運命をたどったミュージシャンは山ほどいるのだろうなあと思いながら、軽快でクールな彼女の演奏を聴く。こういう演奏はあまり四の五の講釈を垂れず、程々に軽く楽しむのがいい。ズート・シムスのサックスとのマッチングもよく、ウェストコーストテイストの軽快なスィングを楽しめる。
「オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラヴ」
「コートにすみれを」
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