モーツァルト交響曲第41番ハ長調「ジュピター」



今週もあれこれあったが何とか終了。こんな繰り返しで人生も過半が過ぎた。定年退職後は黄金の二十年と言われるが、仕事なんて大嫌いだ!と豪語していながら、まだフルタイムで仕事をしている身にとっては、日々その黄金期が目減りしているように感じることも多い。まあ、そんな愚痴をこぼせるうちはまだ幸いか…。さて二月最初の週末金曜日。変わらぬルーチン。たまには定番中の定番を聴こうかと、こんな盤を取り出した。


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オトマール・スウィトナー(1922-2010)とシュターツカペレ・ドレスデン(SKD)によるモーツァルト。独シャルプラッテン原盤の交響曲第40番と41番が収められたの盤。1973年から75年にかけての録音。80年代初頭、当時の徳間音楽工業から廉価盤で出たシリーズ中の1枚だ。

第41番「ジュピター」に針を下ろす。冒頭の颯爽としたトゥッティがシュターツ・カペレ・ドレスデンの安定した響きで始まる。ヴァイオリン群は整った音程で透明感にあふれ、木管群は暖色系の音でよくブレンドしている。そしてコントラバスの深い低音がしずかに全体を支える。速めのテンポ、スッキリと切れのよいフレージング、もたつかず要所要所で小気味よく決まるアクセント。スウィットナーのいいところがすべて出ているといってよい。特に終楽章は圧巻だ。ライヴを思わせるノリの快速調で、しかもインテンポでぐいぐいと音楽を引っ張る。とりわけモーツァルトの天性の技巧が対位法で展開する後半は興奮を禁じえない。完璧なSKDのアンサンブル、低弦群にも力がこもり、一層安定したピラミッドバランスを成し、圧倒的なフィナーレを迎える。

スウィトナーはN響に度々来演し、ぼくら世代の音楽ファンにはお馴染みの存在ではあったが、いささか地味な中堅という世評も多かった。しかしこうしてあらためて聴き直してみると、どこから聴いても立派で伝統的かつ新時代にも則したドイツ音楽の継承者だ。


この盤の音源。第1楽章


NHK交響楽団との1982年の演奏。全4楽章。



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