ステイシー・ケント「LOVE IS...The Tender Trap」
週半ばの木曜日。今夜はジャズ。こんな盤を取り出した。

ステイシー・ケント(1965-)。ニューヨーク生まれで英国を中心に活躍する女性ヴォーカリスト。このアルバムは90年代から人気を得始めた彼女の初期のアルバムで1998年にリリースされている。往時のサラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、カーメン・マクレイといった、とうの昔に評価も定まり、アルバムも何回も再発されている歌手の盤と違って、新人に近い歌手のデビュー盤はときにハズレとつかまされることもあるのだが、この盤はアタリの一枚だった。
1曲目のタイトルチューン「テンダー・トラップ」の出だしから、その特徴的な声にひきつけられる。声質も歌詞の発音も実にクリアで、小さな音量で聴いていても耳によく届く。少し鼻にかかったような軽めで、ちょっと舌足らずの声がなかなかチャーミングだ。それでいて甘ったるく媚びる一歩手前でコントロールされた歌いっぷりで、おやじジャズファンは彼女のテンダー・トラップに落ちてしまうこと間違いなしだ。 加えて、バックのインストゥルメンタルがまたいい感じ。テナーサックスを吹くジム・トムリンソンはステイシーの夫君だそうだ。リズムセクションも重くならず軽快にスィング。ガーシュイン作曲のゼイ・オール・ラフドなど聴いていると、下戸のぼくもN.Yのクラブで一杯引っ掛けている気分になる。
この盤の音源。「テンダー・トラップ」
サックス吹きの夫君ジム・トムリンソンのギターでリラックスして歌う最近の様子
「ワンノートサンバ」
■ にほんブログ村ランキングに参加中 ■
■↓↓↓バナークリックにご協力を↓↓■

にほんブログ村
- 関連記事
-
- ニッキ・パロット「Fly Me To The Moon」 (2022/04/21)
- カシオペア「Halle」 (2022/04/09)
- ステイシー・ケント「LOVE IS...The Tender Trap」 (2022/03/24)
- 平賀マリカ「Mona_Lisa」 (2022/03/12)
- サラ・ヴォーン「Crazy And Mixed Up」 (2022/03/08)