ビゼー「カルメン組曲」
週末日曜日。新年度ということもあって、朝イチそして夜も町内自治会の用事があり、あたふたと日が暮れる。ひと息ついて、さて今夜はこんな盤を取り出した。

ビゼーの管弦楽曲を集めた一枚。チョン・ミョンフン(1953-)指揮パリ・バスティーユ管弦楽団による演奏。1991年録音。手持ちの盤はグラモフォンから廉価盤で出たときに手に入れたもの。「カルメン」組曲、管弦楽のための小組曲 「子供の遊び」、「アルルの女」 第1・2組曲が収められている。このうち「カルメン」組曲は以下の通り。
1.闘牛士、2.前奏曲、3.アラゴネーズ、4.衛兵の交代
5.間奏曲、6.セギディーリャ、7.アルカラの竜騎兵、8.ジプシーの踊り
かのバブル期にはオペラも随分と盛ん上演され、にわかオペラファンも増えた。お目当ての彼女(もちろんワンレン・ボディコンの)をオペラ「カルメン」に誘い、男は終演後「さすが!やっぱ、オペラは本場イタリアだよね!」と得意そうに胸を張った。残念!「カルメン」はスペインが舞台のフランス語のオペラでした…というオチ(^^;
さてこの盤。チョン・ミョンフンは1989年に新設されたパリ・バスティーユ・オペラの音楽監督に就いたものの、その後内紛に巻き込まれ1994年に解任された。もっとも、その後の彼の活躍をみると、むしろその方がよかったと言えなくも無い。この盤はそうしたゴタゴタの前の蜜月時代に録られた。
CDプレイヤーのプレイボタンを押すとお馴染みのメロディーが次々に出てくる。ぼくはオペラはまるで知らないのだが、こうした組曲形式やさわりの有名な曲などは、かれこれ半世紀になるクラシックとの付き合いに中で、聴くともなしに聴いてきたのだろう。おおよそは耳に馴染んだ曲ばかりだ。 チョン・ミョンフンの表現はさぞエネルギッシュで情熱的で…そう予想していたのだが、意外にも音楽は控えめと感じるほど冷静かつ整然としている。もちろんそれはネガティブな意味ではない。テンポはやや速めですべての音が軽やかに響き渡り、フレーズのあちこちも決して滞ることなくスッキリと進む。弦楽群は決して重くならず、その響きにのって木管群のソロがとりわけ美しく鳴り渡る。さすがフランス!と拍手を送りたくなるほどだ。新設されたオペラ座のピットの入ることになった若き俊英たちは「音楽は騒ぎ立てればいいってもんじゃないぜ」とでも言っていたに違いない。
「世界の」藤村実穂子との「カルメン」抜粋 2013年東京。フランス放送フィルハーモニー.。所々映像と音声がずれる。
ラトビアのアコーディオン奏者クセーニャ・シドロワ。 これはちょっと…音楽が耳に入ってこないなぁ(^^;
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