バッハ イタリア協奏曲 BWV971



四月最終週。まもなく連休入り前。新年度早々の業務ひっ迫を乗り切るべく、きょうも中々に頑張って業務に精励。帰宅後、いささか疲れ気味の老体に鞭打つべく、生きのいい曲を聴こうかと、こんな盤を取り出した。


202204_Gould_ItalianConcerto.jpg


グールドの弾くバッハ・イタリア協奏曲。例のボックスセット中の一枚で、イタリア協奏曲とパルティータ第1番・第2番が収められている。グールドの演奏の中でも、このイタリア協奏曲は好きなものの一つだ。グールドもこの曲には思い入れがあったようで、この盤の1959年録音から二十年余たった1981年に再録している。

第1楽章の出だしから、決然とし曖昧さのない曲の運び。ノンレガートの正確なタッチと切れのいい音色で音楽は格調高く、かつ快活に進む。手元にイタリア協奏曲の盤はいくつかあるが、どうしてもこの盤に手が伸びる。十数年ほど前、仕事の関係で出張の多い時期があったが、出張先までの移動の車中、小さなメモリプレイヤーに入れたグールドの弾くパルティータや平均律、そしてこのイタリア協奏曲を何度聴いたことか。今でもグールドのバッハを聴くと、勤め人としてもっとも忙しかった当時の慌しさを思い出す。

グールドのバッハを聴くとき感じるのはこんな光景だ。…バッハの書いた寄木細工の小さな木片のような一つ一つの音符が空間にパッと撒き放たれ、それがハラハラを落ちてきながら空間で再び寄り集まって寄木模様が出来上がる、そして床に静かに落ちて見事な文様が出来上がる。そしてそこには床に再現された完全無比の寄木文様と、それらに対峙するグールドひとりの姿だけが見えてくる…。そんな光景をイメージするのだ。バッハのイタリア音楽への傾倒の表れもあって、特に第1楽章はヘ長調の明るい響きと明快な曲想で、いつ聴いても心沸き立つ。


この盤の音源。全3楽章


グールド27歳のときのドキュメンタリー「Glenn Gould On The Record」。NYコロンビアスタジオでの録音風景。イタリア協奏曲のテイクを重ねる(4分あたりから)。


ギターデュオによる第1楽章



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